【医師監修】アートメイクとは?初心者が知っておきたい眉や唇のデザイン&リスク
アートメイク
「どんなにキレイにメイクしても、汗で落ちると顔が別人に(泣)」
「寝起きのすっぴんでも、自分の顔に自信を持ちたい」
そんな悩みを解決してくれるのが、洗っても落ちないアートメイクです。
2~3年程度はメイク効果が続くので、眉や目、唇といった顔の印象を決めるポイントをいつでもキレイな状態に保てます。
この記事では、アートメイクをしたらどうなるのか、どんなアートメイクができるのか、失敗を防ぐためのポイントなどについてわかりやすく解説します。
アートメイクとは?
アートメイクとは、「洗っても落ちないメイク」のことです。
英語ではアートメイクを「メディカルタトゥー」や「パーマネントメイク」と呼びます。
アートメイクの種類には、
- 眉
- アイライン
- リップ(唇)
などがあります。
アートメイクは、皮膚のごく浅いところ(0.04〜0.2㎜程度)に色素を入れるため、2〜3年程度は効果が持続するのが魅力です。
それでは、アートメイクのメリット・デメリット、入れ墨やタトゥーとの違いなどについて詳しくみていきましょう。
アートメイクしたらどうなる?
アートメイクすると、キレイにメイクした状態を2〜3年キープできます。
普通のメイクと違って、顔に汗をかいたり水で濡れたりしても崩れないので、メイク直しがほとんどいらなくなるのがうれしいところ。
もちろん洗顔しても落ちないので、お風呂上りのすっぴんにも自信が持てるという声が多数です。
また、アートメイクには、毎日のメイクがラクになるメリットもあります。
たとえば顔の印象を大きく左右する眉メイク。
「キレイに描くのに、いつも時間がかかって大変」という人は多いのでは?
アートメイクをすれば、ペンシルで眉毛を描いてからパウダーでぼかし、眉マスカラで全体のトーンを合わせる…といった手間がなくなることで、忙しい朝のメイク時間を大幅に短縮できます。
【アートメイクの効果】
- 洗顔や汗で落ちない
- メイクの手間が省け、時間に余裕ができる
- メイク崩れしないので、メイク直しが楽に
- すっぴんにも自信がつく
- キレイな仕上がりを2〜3年程度維持できる
- 技術の進歩により自然な見た目
アートメイクのデメリット
キレイな状態をキープできるアートメイクですが、メリットの見方を変えればデメリットにもなります。
落ちにくいというメリットは、消したいと思っても簡単には除去できず、時間や費用がかかるというデメリットともいえるでしょう。
色素の定着には個人差がありますが、とくに初めての場合は1回では定着しにくいため、2回程度の施術が必要になります。
キレイな仕上がりのためにも、余裕を持ったスケジュールを考えておきましょう。
また、トレーニング中のスタッフが施術することがあるクリニックの場合、施術者による技術の差が生まれることがあります。
グロウクリニックでは、お客様への施術を担当するのは、段階別の研修をすべてクリアした「ナースアーティスト」のみ。
どのスタッフが施術しても、高い技術をご提供できるシステムを整えています。
【アートメイクのデメリット・注意点】
- 消すには時間と手間がかかる
- 初めての場合、2回程度の施術が必要
- 2〜3年程度でだんだん薄くなる
- 施術中に痛みを感じる場合がある
- ダウンタイムがある
- 施術前後は、他の美容医療施術を受けられない
- 2回で10万円前後の費用がかかる
- 施術者による技術の差がある
アートメイクと入れ墨・タトゥーの違い
アートメイクと入れ墨・タトゥーは、目的や色素を入れる深さが異なります。
▼アートメイクと入れ墨・タトゥーの違い
入れ墨やタトゥーは装飾を目的としたもので、皮膚の奥深くにある真皮層に色素を注入するので、色が半永久的に残ります。
一方、アートメイクは元々の眉・まつげ・唇の色を補うことが目的です。
アートメイクでは、皮膚の表面に近い表皮に色素を注入するので、肌のターンオーバー(新陳代謝)とともに少しずつ排出されます。
アートメイクが2〜3年程度でだんだん薄くなるのは、このターンオーバーによるものです。
アートメイクできるのは看護師免許を持つアーティストだけ
針で色素を注入するアートメイクは、医療行為です。
したがって、施術できるのは医師と医師の指示を受けた看護師だけで、受けられる場所もクリニックなどの医療機関となります。
ところが医療機関ではない一般のサロンで施術されることも多く、問題となっています。
2006〜2011年の5年間に国民生活センターに寄せられたアートメイクに関する相談には、「施術部位の痛み・腫れが続く」「角膜が傷ついた」という内容が121件ありました。
このうち95%が、サロンなど無資格業者による施術だったと推測されています。
キレイになるはずのアートメイクで、治療が必要になってしまうのは残念なことです。
たとえクリニックであっても、経験が浅いスタッフが施術すると針を入れる深さや色素の注入量が均一にならず、ムラになってしまうことがあります。
施術スタッフの技術レベルもしっかりチェックしたいですね。
グロウクリニックでは、世界的に有名なアートメイクアカデミー「Phi Brows」の厳しい実技試験をクリアしたナースアーティストのみが施術にあたります。
スタッフは定期的に「Phi Brows」の研修を受け、アートメイクの技術やデザインに関する最新知識を習得するなど、常にスキルアップを重ねています。
セルフアートメイクには失明の危険性も!
アートメイクを自宅で手軽にできるという「手彫りキット」などの商品も市販されています。
お金と時間の節約になるだろうと、自分でアートメイクをやってみたいという人もいるかもしれません。
しかし、セルフアートメイクには、下記のようなリスクがあります。
▼セルフアートメイクの4つの危険
- さまざまな感染症のリスクがある
- アイラインのアートメイクで、眼球を傷つけると失明するおそれがある
- 浅い位置に針を入れる調節が難しい
- 失敗しても簡単には消せない
アートメイクは本来、細心の注意を必要とする医療行為です。
アートメイクをしたい人は、安全性も考慮に入れて慎重にクリニックを選びましょう。
医療機関であれば、万一トラブルが生じた際も、速やかに医師による診察や治療を受けることができます。
眉のアートメイクで自然な毛並感を演出
眉のかたちひとつで顔の印象は大きく変わりますよね。
「眉毛を抜いてしまったところを、自然に書き足すのが難しい」
「全体的に薄くて形作りが難しい」
「流行りの平行眉にしたいけど、三角眉だから大変」
など、眉メイクにはみなさん色々な悩みをお持ちだと思います。
毎日の眉づくりの悩みを解決するには、アートメイクもひとつの選択肢になります。
どんなメイクができるのか、以下で詳しく見ていきましょう。
すっぴんでも浮かない!グロウクリニックの眉メイク
グロウクリニックでは、自然で立体感のある3種類の眉メイクプランを展開しています。
グロウクリニックの眉メイクプラン
- 4Dストローク
- 3Gブロウズ
- デリケートブロウ
それぞれのメニューをご紹介します。
1.4Dストローク
「Microblading(マイクロブレーディング)」と呼ばれるアートメイクの手法のひとつで、眉毛を1本ずつ手で描いていきます。
まるで自分の眉のような自然な仕上がりになるので、素顔でも浮かない眉メイクをしたい人にピッタリ。
ナチュラルなので、メイクを加えればアレンジも楽しめます。
▼4Dストロークの料金(税込)
1回分 | ¥75,000 |
---|---|
2回分 | ¥150,000 |
リタッチ (3回目以降) |
¥55,000 |
2.3Gブロウズ
眉毛を1本ずつ描き入れた後、パウダー状に色を入れる方法です。
1本ずつ手で書く「Microblading」とマシンを使用する「Microshading」を組み合わせることで、肌への負担を減らして色を定着させます。
- 立体感のある眉メイクをしたい人
- 過去のアートメイクの色残りがある人
に適しています。
▼3Gブロウズの料金(税込)
1回分 | ¥75,000 |
---|---|
2回分 | ¥150,000 |
リタッチ (3回目以降) |
¥55,000 |
3.デリケートブロウ
しっかりとデザインを決めてから、マシンを使ってグラデーションを付けたようなふんわりとしたパウダー眉に仕上げる方法です。
肌の浅いところに軽いタッチで色を入れるため、肌への負担が少なくなります。
- はっきりとしたデザインの眉を好む人
- 流行のアートメイクを楽しみたい人
に向いています。
▼デリケートブロウの料金(税込)
1回分 | ¥75,000 |
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2回分 | ¥150,000 |
リタッチ (3回目以降) |
¥55,000 |
顔立ちを際立たせる「眉の黄金比」
アートメイクで美しい眉を目指す場合、黄金比がヒントになります。
黄金比とは、ほとんどの人が「美しい」と感じるバランスのことです。
一般的に眉頭は小鼻の延長線上、眉山は黒目の外側〜眉尻の間、眉尻は小鼻と目尻を結んだ延長線上にあるのが理想的といわれます。
▼眉の黄金比
年齢とともに眉尻は下がり、垂れ下がった印象になりますが、眉尻の位置を整えることで印象を変えることも可能です。
自眉が濃い人は、眉の黄金比に沿って形を整え、足りない部分を書き足すだけで整ったイメージを与えることができます。
グロウクリニックでは、患者様がもっとも美しく見える黄金比にもとづくデザインをご提案します。
眉メイクの人気デザイン
美しいバランスの基本である黄金比をベースにした眉には、さまざまなデザインのバリエーションがあります。
その中でも最近人気のデザインは以下の4つです。
-
- ナチュラル
流行のファッションにも合わせやすい、作りすぎない自然な印象に仕上げます。
-
- アーチ
緩やかなアーチが女性らしく、華やかで品のある眉です。
-
- ストレート(平行眉)
かっこいい印象で人気の眉。知的なイメージも与えます。
-
- 外国人風
目鼻立ちがしっかりした顔に映える、ゴージャスで意思の強さを感じさせる眉です。
グロウクリニックでは、表現したい雰囲気やイメージに合わせて、1人ひとりの顔のバランスから最適な眉をデザインします。
カラーバリエーション
眉のアートメイクで気になることのひとつは「色」。
髪色と同じくらい、眉の色にもこだわりたいですよね。
「アートメイクをしたら眉の色が浮いて見えるのでは…」と心配な人もいるかもしれませんが、クリニックでは自眉や肌になじむ色を基準に色素をブレンドしてくれるので、眉だけが悪目立ちするという心配はありません。
人気はダークブラウンですが、クリニックではその人に似合う色を提案してくれるので、ベストな色を選ぶことができます。
アイラインのアートメイクでぱっちりした目元に
「不器用でアイラインがガタガタになってしまう」
「目元がたるんで、思い通りのラインが難しくなった」
「老眼だとアイラインを描きづらい」
など、アイラインにもいろいろなお悩みがあるようです。
アイラインのアートメイクをすると、日々のメイク時間を大幅に短縮できます。
また、夕方にメイクが崩れてパンダ目になることもなくなるので、一日中キレイなアイラインを保てます。
アイラインに入れるアートメイクにもバリエーションがあります。
どんな違いがあるのか、見ていきましょう。
グロウクリニックのアイラインメイク
グロウクリニックでは、自前のまつげが濃くみえるような、自然なデザインのアイラインを作れます。
1.アイライン(上)
上まぶたに入れるアイラインです。
自然に見える太さでさりげなく仕上げます。
これだけで目力がアップしますよ。
▼アイライン(上)の料金(税込)
1回分 | ¥45,000 |
---|---|
2回分 | ¥90,000 |
リタッチ (3回目以降) |
¥25,000 |
2.アイライン(下)
下まぶたに入れるアイラインです。
下まぶたにいれると、自然に目元が引き締まります。
マスカラをつけなくても、下まつげの存在感がアップしますよ。
▼アイライン(下)の料金(税込)
1回分 | ¥45,000 |
---|---|
2回分 | ¥90,000 |
リタッチ (3回目以降) |
¥25,000 |
アイラインアートメイクのデメリット・注意点
アイラインのアートメイクには、注意点もあります。
眉よりも痛みを感じやすい部位にはなりますが、麻酔クリームで適切にコントロールできます。
個人差がありますが、施術後の数日間は泣いた後のようにまぶたが腫れることがある点は覚えておきましょう。
【アイラインアートメイクのデメリット・注意点】
- 眉よりも痛みを感じやすい
- 施術後に数日間、まぶたが腫れることがある
- 目尻を長く引いたり跳ね上げたりするアートメイクでは、まぶたのたるみと一緒に下がってくることがある
なお、グロウクリニックではドライアイのリスクのある「インライン」の施術はお断りしています。
また、極太のラインや目尻を跳ね上げるなど、不自然なラインにも対応していません。
ふっくらリップを目指せる唇アートメイク
「口紅を付けないと『体調悪いの?』と聞かれる」
「食べたり飲んだりするたびに口紅を直すのが面倒」
「口紅では唇が荒れてしまう」
など、リップメイクに関するお悩みもいろいろありますよね。
そんなお悩みを解決してくれるのがリップのアートメイクです。
どんな仕上がりがあるのか、見ていきましょう。
グロウクリニックのリップメイク
グロウクリニックには、2種類のリップメイクメニューがあります。
1.リップメイク
唇の色をいきいきと見せるアートメイクです。
唇のくすみを取る染料と好みの色の染料をミックスし、ドット状にムラなく色を入れていきます。
麻酔をしてから専用のマシンで色を入れていくので、腫れや痛みなどは最小限に抑えられます。
唇に色味が欲しい人や、化粧直しの手間を省きたい人に向いています。
▼リップメイクの料金(税込)
1回分 | ¥75,000 |
---|---|
2回分 | ¥150,000 |
リタッチ (3回目以降) |
¥55,000 |
2.ジュエリーリップ
肌に合った色味で顔全体を明るく見せるアートメイクです。
最初にくすみ取りの染料で唇のくすみを取ってから好みの色を付け、最後にハイライトをプラスするオリジナルメニューです。
唇の輪郭がはっきりし、ふっくらとした形に整います。
下がった口角も自然に調整できますよ。
▼ジュエリーリップの料金(税込)
1回分 | ¥75,000 |
---|---|
2回分 | ¥150,000 |
リタッチ (3回目以降) |
¥55,000 |
リップアートメイクのデメリット・注意点
リップアートメイクにも、注意点があります。
アートメイクの特性上、施術後は色を変えられないのがデメリット。
リップメイクを楽しみたい人には、口紅下地のように薄いピンク色がおすすめです。
また、眉よりも痛みを感じやすい部位ですので、痛みに弱い人は麻酔クリームで痛みをコントロールしてもらいましょう。
傷が治るまでのダウンタイムも比較的長く、ヘルペスを発症しやすいとされますが、クリニックであれば薬を処方できます。
【リップアートメイクのデメリット・注意点】
- 施術後は色を変えられない
- 眉よりも痛みを感じやすい
- 眉よりもダウンタイムが長引くことがある
- 施術をきっかけにヘルペスを発症するケースがある
- 唇は粘膜のためインクが定着しづらく、3回程度の施術が必要な場合も
リップアートメイクの経過
リップアートメイクは、施術を受けて落ち着くまで時間がかかります。
定着するまでどんな経過なのか、施術前に理解しておきましょう。
-
- 施術直後
かなり濃く発色します。
腫れたりヒリヒリとした痛みを感じたりする場合もありますが、通常は数日で治まります。
-
- 施術後3日程度
施術を受けた部分の薄皮がペリペリ剥けてきます。
ただし、無理に薄皮を剥くのは色ムラができるおそれがあるのでNGです。
ワセリンで保湿し、落ち着くまで待ちましょう。
-
- 施術後2週間程度
だんだん自然な色に落ち着いてきます。
-
- 施術後1ヶ月程度
2回目の施術を受けてOKです。
アートメイクの失敗を防ぐポイント

撮影:清水亮一/アーク・コミュニケーションズ
アートメイクで起こる失敗には、施術者の技術不足などさまざまな原因があるようです。
納得いく仕上がりのためには、施術を受ける側も必要な知識を持ち、気になるところはしっかり確認しながら進めるとよいでしょう。
アートメイクを残念な失敗に終わらせないヒントには、下記があります。
1.医療機関の信頼できるアーティストを選ぶ
アートメイクは医療行為なので、医師が常駐する医療機関(クリニック)で、医師または医師の指示を受けた看護師しか施術できません。
ところが実際は医療機関ではないサロンでアートメイクを行うケースも多く、サロンでの健康被害が多く報告されています。
どこで受けるか悩んだときは、まず医療機関であるかどうかを確認し、価格だけでなくクリニックの実績(症例数)や衛生管理の状況、使用している色素、アフターケアの有無などをチェックした上で、じっくり検討することが大切です。
また施術者がアートメイクの知識や技術を専門機関で修得しているかどうかも重要です。
施術者の資格や技術レベルも確認しておきましょう。
クリニックが決まったら、施術例を見てあなたの希望に近いものを見つけ、その施術を担当したスタッフを指名するのも方法です。
2.施術前にイメージをすりあわせる
自分と施術者の間で完成イメージにズレがあると、「思っていた形と違う」「色が濃すぎる」といったデザインに関する失敗や後悔につながります。
施術前のカウンセリングでは、自分の悩みやなりたいイメージ、具体的な希望をしっかりと伝えましょう。
施術者はあなたの骨格や顔立ちを踏まえてデザインを提案してくれます。
気になることは遠慮せずに伝え、納得できるまで話し合いましょう。
3.アートメイクについて正しい知識を持つ
「こんなはずでは…」「そんなの知らなかった」と後悔しないように、下記の3点を理解した上で、アートメイクをするかどうか決めましょう。
-
- アートメイクは2〜3年は残り、簡単には消せない
アートメイクは入れ墨のように半永久的に残るのではなく、2〜3年ほどでだんだん薄くなりますが、完全に消えるとは限りません。
仕上がりが気に入らなかったとしても、除去するには時間も費用もかかります。
-
- アートメイクは1回の施術では完成しないことが多い
初めての場合や唇は、2〜3回の施術が必要になることがあります。
大切な予定を組む際には、スケジュールに余裕をもっておきましょう。
-
- 施術後に肌が回復するまでには、約1週間程度かかる
かさぶたができてはがれるまでは濃い色に見えますが、時間が経つと自然な色に落ち着いていくのであせらないことが大切です。
-
- 施術後のケアも大切
肌質によって色素の定着度合いが異なり、適切なケアも異なります。
医師や看護師の指示に従うことが、キレイにつながります。
アートメイク前に確認しておきたいQ&A
ここからはアートメイクをする前に、気になる疑問についてお答えします。
アートメイク後はMRI検査やCT検査を受けられない?
日本のクリニックで使用されている色素に含まれる金属成分はごく微量で、MRI検査に影響がないことがほとんどです。
とはいえ、今後検査機器がより精密になった場合に反応しないとは言い切れないため、MRI検査を受ける際は必ずアートメイクをしていることを申告しましょう。
なお、グロウクリニックで使用している色素は、現在のMRI検査であれば問題なく受けられます。
ちなみにX線(レントゲン)検査やCT検査に、アートメイクが影響を与えることはほとんどありません。
アートメイクはどれくらい痛い?
眉のアートメイクは、毛抜きで毛を抜いたときのような痛みです。
針とは言っても細いアートメイク専用針ですので、痛みがあってもチクチクする程度。
グロウクリニックでは痛みによって施術を途中で断念した人はいません。
痛みが不安な人は、麻酔クリームも使用できるのでカウンセリングで相談するとよいでしょう。
妊娠・授乳中でもアートメイクはできる?
アートメイクでは痛みの軽減に麻酔薬を使用することがあるため、妊娠・授乳中の施術はクリニックにより対応が異なります。
グロウクリニックでは、妊娠・授乳中はホルモンバランスの変動により色の定着が難しいと考え、施術をお断りしています。
アートメイク後に変色することはある?
以前のアートメイクでは大幅な変色が見られましたが、最近ではできるだけ変色が起こりにくい色素や調合になっています。
とはいえアートメイクが退色してくると、黒は青っぽく、茶色は赤・黄色っぽく見えることがあります。
変色が気になる場合は、補色を入れるなどの「リタッチ」で改善できます。
アートメイクの前後に脱毛してもいい?
レーザーや光をあてる脱毛をアートメイクの前後に行うと、色素の定着が悪くなるおそれがあるため、前後1ヶ月程度は脱毛を避けたほうがいいでしょう。
脱毛以外にも、アートメイクと間隔をあけたほうがいい美容施術がありますので、以下を参考にしてください。
▼アートメイクと間隔をあけたほうがよい美容施術の例
眉毛のブリーチ | 前後2週間 |
---|---|
ピーリング | 前後1ヶ月 |
ヒアルロン酸注射 | 前後1ヶ月 |
整形手術 | メスを使わない手術は前後1ヶ月 メスを使用する手術は前後3ヶ月 ※ダウンタイムの期間によって異なる |
アートメイクをしたら献血ができなくなる?
日本赤十字社によると、入れ墨後は最低でも6ヶ月間は献血できません。
したがって、アートメイクも同様に施術後6ヶ月間は献血できないと考えられます。
献血後のアートメイクについては、カウンセリングの際に医師に相談しましょう。
アートメイクが受けられない病気はある?
グロウクリニックの場合、以下に当てはまる人の施術はお断りしています。
- 重度のアトピー
- 高血圧
- 糖尿病
- 各種感染症(B型肝炎、C型肝炎、血友病)
またケロイド体質の人、金属アレルギーの人は医師の診断によって施術ができない場合もあります。
花粉症の場合は、シーズン中ではなく肌が落ち着いている時期がよいでしょう。
薬物アレルギーがあると麻酔クリームにアレルギー反応が出ることがありますので、心当たりがある人はカウンセリング時に医師に相談してください。
アーティストの指名はできる?
グロウクリニックでは、施術を担当するアーティストの指名ができます。
ただし、指名料は担当者によって変わりますので、事前に予算の範囲に収まるか確認しておきましょう。
アートメイク施術の流れと経過
アートメイクをする際、クリニックでどんな流れで進んでいくのか、気になりますよね。
グロウクリニックの場合の経過をみておきましょう。
クリニックを決め、予約する
まずは電話かネットで施術予約をしましょう。
アートメイクの場合、脱毛のようにカウンセリング日と施術日が別になることは少なく、同じ日に施術を行います。
当日の所要時間は、施術メニューによっても異なりますが、2〜3時間半程度です。
予約の際は、以下をチェックしましょう。
▼グロウクリニックの場合の確認事項
- 現在、妊娠授乳中ではない
- ケロイド体質ではない
- 金属アレルギー(アクセサリーによるかぶれなど)がない
- 直近1ヶ月に美容系サービスを受けていない、または受ける予定がない
- 1ヶ月以内にコロナワクチン接種の予定はない
カウンセリング・診察を受ける
予約当日はクリニックに来院後、受付を済ませます。
カウンセリングシートに体調や既往症などの必要事項を記入した後、それを元にアーティストがカウンセリングを行います。
アートメイクの施術方法や注意点などの説明があるので、もし不安な点があれば遠慮せず何でも質問しましょう。
気になることはあらかじめメモにまとめておくと、当日聞き忘れることがなくて安心です。
アーティストのカウンセリング後は、医師による診察があります。
病気やアレルギーについて心配なことがあれば、しっかり伝えておきましょう。
デザインメイク・麻酔
カウンセリングと診察が終わったら、いよいよアートメイクの準備です。
アーティストは、顔の輪郭や骨格、各パーツの距離や長さなどを計測し、あなたを最も美しく見せるアートメイクのデザインを調べます。
アーティストが実際に顔に描いたデッサンを繰り返し鏡でチェックしながら、一緒に仕上がりを決めていきます。
ここで気になることや不安なことがあれば遠慮なく伝えましょう。
納得のいくデザインをアーティストと一緒に作っていく姿勢が、アートメイク成功の鍵です。
デザインが決まったら、必要に応じて麻酔クリームで麻酔を行います。
施術
麻酔が効いたことを確認したら、アートメイク専用の細い針を使って、肌に色素を入れていきます。
眉毛、アイラインの場合は、片方が終わった時点で鏡でチェックします。
施術が終わったら、ケアの方法や注意事項の説明、ケア用品の提供などがあります。
メイクを長持ちさせるアフターケア&リタッチ
落ちにくいアートメイクですが、せっかく入れた色をしっかりと定着させ、長持ちさせるためにはアフターケアや定期的なリタッチが必要です。
キレイを長持ちさせるアフターケアとリタッチについてみていきましょう。
色をしっかり定着させるためのアフターケア
グロウクリニックでは、施術後1週間は以下を避けるようお伝えしています。
- 施術箇所に触る
- 湯船に浸かる(シャワーはOK)
- 施術箇所のメイク・クレンジング
傷が開いている状態で水がかかると色素が流れ出る原因になるほか、傷口に細菌が入って炎症を起こす可能性もあるためです。
また、アートメイク施術後1ヶ月は肌の新陳代謝を促する美容サービスの利用は控えたほうがよいでしょう。
軟膏の使用などについては、肌質によっても異なりますので、医師の指示に従ってください。
美しいメイクを保つためのリタッチ
アートメイクは肌のターンオーバーによって2〜3年経つと徐々に色が抜けてきます。
スポーツなどで新陳代謝が高い人は、1年後頃から薄くなる場合もあるでしょう。
色が抜けて来たら、リタッチの施術を受けるとキレイな状態を維持できます。
リタッチ料金は1、2回目の料金よりも安く設定されているクリニックがほとんど。
より美しくなるように補色や微調整を行い、そのときの自分に合うように仕上げてくれます。
▼グロウクリニックのリタッチ料金(税込)
3回目以降の料金 | |
---|---|
4Dストローク | ¥55,000 |
3Gブロウズ | ¥55,000 |
デリケートブロウ | ¥55,000 |
アイライン(上) | ¥25,000 |
アイライン(下) | ¥25,000 |
リップメイク | ¥55,000 |
ジュエリーリップ | ¥55,000 |
この記事のまとめ
アートメイクとは、洗っても消えないメイクのこと。
持続期間は2〜3年で、肌の新陳代謝とともに徐々に薄くなります。
グロウクリニックでは眉・アイライン・リップのアートメイクが可能。
納得のいく仕上がりのためには、以下に注意しましょう。
- 医療機関で技術に信頼の置けるアーティストを選ぶ
- 施術前にアーティストとデザインのイメージを合わせておく
- アートメイクに対して正しい知識をもつ
色持ちを良くするには、施術後1週間のケアが大切です。
クリニックの指示に従い、傷口が水に触れないように気をつけてくださいね。
色が薄くなってきたら、リタッチの施術を受けるとキレイなメイクを維持できます。