アートメイクのデメリットって?注意点やリスク・失敗しないために知っておきたいこと
アートメイク
素顔のままでもメイクをしたときのようにきれいでいることができると人気が高い美容の施術、アートメイク。
メイクの手間が省けたり、メイクが苦手な人でも化粧をしやすくなるなど多くのメリットがあるアートメイクですが、デメリットもあります。安心して施術を受けるためにも、アートメイクについて詳しく知っておきましょう。
この記事では、アートメイクのデメリット・注意点・リスクなどについて解説していきます。
アートメイクとは?
アートメイクとは、皮膚のごく浅い部分である表皮層に色素(インク)を入れて着色する施術のことです。
タトゥー(刺青・入れ墨)の場合は真皮層まで注入するため色素が半永久的に残りますが、アートメイクは肌のターンオーバーによって少しずつ薄くなっていきます。
個人差もあるものの、アートメイクは平均して2〜3年ほど残ると考えておくといいでしょう。
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アートメイクをするメリット
ここからは、アートメイクの施術を受けるメリットについて解説します。
メイクの手間が減る
アートメイクはメイクとは違い、顔を洗っても落ちないため、忙しい朝などメイクの手間を減らすことができます。
また、メイク移りや崩れの心配もなく、お食事の後やマスクを取ったときなど、お化粧を直す回数を減らすことが可能です。
涙や汗、プールなどでも崩れない
アートメイクは通常のメイクとは違い、水などで落ちることはありません。プールや夏場のレジャーも安心して楽しめます。
運動して汗をかいていたときでも、メイク崩れの心配なし。思いっきりスポーツを楽しむことができるでしょう。
素顔に自信が持てるようになる
メイクをオフした後も、アートメイクなら落ちることはありません。
元々眉毛が薄い、唇の形に自信がないという方も、素顔に自信が持てるようになります。
タトゥーに比べて肌トラブルのリスクが低い
針を使って色素を注入するアートメイクの施術を受ける際、気になるのが肌トラブルのリスク。
肌にトラブルが起きるリスクは針を入れる深さによって変わりますが、アートメイクはタトゥーよりも浅い層に色を入れるため、タトゥーに比べて肌トラブルが起きにくい施術です。
ただし、全くリスクがないというわけではありません。アートメイクは医療行為であるため、資格があり、技術と知識のあるクリニックや病院で施術を受けることが大切です。
数年で薄くなるのでさまざまなデザインを楽しめる
アートメイクが数年で薄くなることはデメリットと捉えられることもありますが、考え方によってはメリットにもなります。
タトゥーは半永久的に消えませんが、アートメイクであれば平均2〜3年ほどで薄くなるため、さまざまなデザインに修正することが可能です。
メイクは流行や年齢、好きな服装や髪型の変化などでも変わる部分。アートメイクであれば、変化に合わせてメイクやオシャレを楽しむことができるでしょう。
自然な仕上がりになる
アートメイクは、自然な仕上がりも魅力の一つ。
タトゥーの場合はベタ塗りをしたような仕上がりになりますが、アートメイクは施術方法によっては立体的な仕上がりにすることもでき、見た目がとてもナチュラルになります。
アートメイクをするデメリット
ここからは、アートメイクの施術を受けるデメリットについて解説します。メリットだけではなく、デメリットまで知っておくことで、より納得のいく施術を受けられるでしょう。
施術時に痛みを感じることがある
アートメイクでは、肌に色素を注入する際、針を使用します。感じ方には個人差がありますが、施術中は痛みを感じることも。
ただし、施術前に麻酔クリームを塗ることで、痛みを抑えて治療できます。痛みが心配な方は、事前のカウンセリングで相談してみましょう。
ダウンタイムがある
アートメイクの施術後は、施術部位に触れてはいけない期間であるダウンタイムがあります。
注入した色素が肌に定着するまでの期間には個人差もありますが、施術から1週間ほどは施術箇所に触れないようにし、安静にする必要があるため、スケジュール調整などをしておきましょう。
施術後、色素がなじむまでは色が濃く見える
アートメイクは施術後、色素がなじむまでは1〜3日間ほど、眉の色が濃く見えることがあります。
時間の経過によって少しずつ色素がなじんでいき、かさぶたが自然に剥がれる頃には自然な見た目になるため、心配ありません。
簡単には消すことができない
アートメイクは肌のターンオーバーによって少しずつ薄れていきますが、すぐに消したいと思っても簡単に消すことはできません。
早く除去したい場合は、レーザー治療や除去剤による施術を受ける必要があります。
失敗しても簡単に消すことはできないため、納得できるデザインだと思えるまでしっかり向き合ってくれるクリニックで施術を受けることが大切です。
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肌のターンオーバーによって薄れていく
アートメイクは肌の浅い部分である表皮層に色素を入れるため、ターンオーバーと呼ばれる肌の細胞の生まれ変わりによって、少しずつ薄くなり消えていきます。
今入っているデザインが気に入っていて、これからも長く維持していきたいという場合には、メンテナンス(リタッチ)を受けるといいでしょう。
数回施術を受ける必要がある
アートメイクは、1回だけではなく数回施術を受けることで完成します。
タトゥーの場合は一度の施術で色素が定着しますが、これは肌の真皮層への注入をおこなっているため。
真皮層よりも浅い表皮層への注入をおこなうアートメイクの場合、完成までには2〜3回施術を受ける必要があります。
アートメイクの部位別メリット・デメリット
アートメイクは、さまざまな部位に施術をおこなうことができます。
ここからは、眉・アイライン・リップライン・ヘアライン・ほくろなど部位別のメリット・デメリットをご紹介します。
眉毛アートメイクのメリット・デメリット
アートメイクの中でも受ける人が多いのが、眉毛のアートメイク。眉は顔を印象付けるパーツのため、仕上がりにこだわると、毎日のメイクが楽しくなりますよ。
一方、メイクでの印象を変えにくくなるため、長く気に入るデザインを選ぶことが大切です。
【メリット】
- 眉毛の左右差が解消される
- 2D、3D、4Dなど好みの眉毛にできる
【デメリット】
- メイクで印象を変えにくくなる
アイラインアートメイクのメリット・デメリット
皮脂や擦れ、汗や涙でパンダ目になってしまいがちなアイラインも、アートメイクであればにじみません。素顔でも目力がほしいという方にもおすすめです。
ただし、アイラインのアートメイクは皮膚の中でも特に薄い部分であるまぶたへの施術になるため、他の部位に比べると腫れが出やすいことも。
また、あまり太いアイラインにしてしまうとナチュラルさが薄れてしまうため、注意しましょう。
【メリット】
- 涙や汗などでにじまない
- メイクをしなくても目力のある目元になる
【デメリット】
- 施術後に目元が腫れることがある
- 太さによってはナチュラルさが薄れる
リップアートメイクのメリット・デメリット
唇の色味によって、顔の印象はガラリと変わります。普段のメイクでもこだわりが出る部分ですが、リップアートメイクをすれば素顔でも顔が明るく、華やかな印象に。
粘膜である唇に施術をおこなうリップアートメイクは、眉毛のアートメイクに比べると色落ちしやすくなります。また、自分の唇の色味が変わるため、今まで使っていた口紅でのメイクの際、一工夫が必要になるでしょう。
【メリット】
- 食事後やマスクを外したときも崩れない
- 素顔でも顔が明るく華やかな印象になる
【デメリット】
- 眉毛アートメイクに比べると色落ちしやすい
- リップメイクが難しくなることがある
ヘアラインアートメイクのメリット・デメリット
アートメイクでは、髪の毛の生え際をきれいに整えることもできます。額が狭くなることで顔が小さく見えたり、若々しい印象になったり、今までしたことのないヘアアレンジを楽しむことができるようになるでしょう。
ただし、髪を染めてもアートメイク部分は色が変わらないため、髪色を変える予定のある方は注意が必要です。
※グロウクリニックにはヘアラインアートメイクの施術メニューはございません。
【メリット】
- 若々しい印象になる
- 額が狭くなることで顔が小さく見える
- さまざまなヘアアレンジが楽しめる
【デメリット】
- 髪の毛を染めてもアートメイク部分は色が変わらない
ほくろアートメイクのメリット・デメリット
顔のチャームポイントともいえる、ほくろ。最近ではメイクでほくろを作る人もいらっしゃるようです。
ほくろもアートメイクで描くことができ、顔の雰囲気を変えることができます。アートメイクは洗顔では落ちないため、メイクのたびに位置が変わることもありません。
ほくろアートメイクも他のアートメイクと同様、飽きても簡単に消すことはできないため、施術を受ける際は慎重に考えるのがおすすめです。
※グロウクリニックにはほくろアートメイクの施術メニューはございません。
【メリット】
- チャームポイントになる
- 雰囲気や印象を変えることができる
- メイクと違い、位置がずれない
【デメリット】
- 飽きても簡単に消すことができない
アートメイクの施術費用はいくら?
アートメイクの施術費用は、クリニックによっても異なります。
グロウクリニックがおこなった調査(大手クリニック5社の施術費用の平均)によれば、施術2回分の費用相場は下記のようになっています。
- 眉…約127,000円
- アイライン…約70,000円
- リップ…約155,000円
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アートメイクの失敗例
アートメイクの施術を受けようと考えたとき、気になるのが失敗について。失敗を避けるためにも、アートメイクにはどのような失敗例があるのかを把握しておきましょう。
イメージと違う仕上がりになって後悔した
アートメイク施術者に希望を伝えきれていないと、イメージと違う仕上がりになってしまうことがあります。
希望していた形と違う、色が濃くなりすぎてしまったなどの失敗を避けるためにも、事前のカウンセリングでは写真などでわかりやすくイメージを伝えることが大切です。
また、デザインに納得できない場合は、「これでばっちり!」と思えるまで何度でも修正をお願いしましょう。
左右非対称になってしまった
形をきちんと左右対称にすることは、普段のメイクでもとても気をつかう部分ですよね。
アートメイクは高い技術力が求められる施術です。理想のデザインのアートメイク施術を受けるためには、技術と知識があり、症例数の多いクリニックを選ぶことが大切です。
健康被害を受けた
アートメイクは医療行為であり、医師免許のある者、もしくは医師から指示を受けた看護師免許を持つ者しか施術できません。
しかし、中には免許なしに施術をおこなう違法サロンも存在しています。違法サロンで施術を受けると「感染症を起こした」「角膜が傷ついた」などの健康被害を受けることもあるため、くれぐれも注意が必要です。
アートメイクの注意点・リスク
ここからは、アートメイクの施術を受ける前に知っておきたい注意点やリスクについて解説します。
MRI検査の際は事前申告する必要がある
アートメイクをしている方は、MRI検査を受ける際に事前申告する必要があります。
これは、アートメイクやタトゥーに使われる色素の中に酸化鉄が微量に含まれているため。MRIの中は強力な磁場になっており、酸化鉄が反応して施術箇所がピリピリ痛んだり、やけどを起こしてしまったりすることがあるのです。
グロウクリニックで使用している色素はMRI検査も問題なく受けられますが、トラブルを避けるためにも事前申告を忘れないようにしましょう。
色素が入りにくい体質の方もいる
体質によっては、アートメイクの施術で使用する色素が入りにくい方もいます。
出血しやすかったり、涙が出やすい方(アイラインの場合)は、血液や涙で色素が流れてしまい、定着しにくくなることも。
花粉症などで涙が出やすい方は、花粉症シーズンを避けるなどの工夫をするのがおすすめです。
アートメイクを受けられない方もいる
アートメイクは医師もしくは看護師が安全に十分配慮したうえで施術をおこないますが、中には施術を受けられない方もいます。
- アレルギー体質の方
- 妊娠中・授乳中の方
- 病気やケガで通院中の方
- 抗がん剤治療中の方
- 目や目の周囲の手術を受けたことのある方 など
上記に該当する方、また、他に心配な点がある方は、安心してアートメイクを受けるためにも事前にクリニックに相談するようにしましょう。
アートメイクで後悔しないための病院の選び方
アートメイクで後悔しないためには、クリニックの選び方も大切です。
- 値段の安さだけで選ばない
- 症例が自分のイメージと合うか
- 医師が常駐しているか
- どこでアートメイクの技術・知識を習得したか
- 施術者の経験や技術力
- カウンセリングの丁寧さ
- アフターケア など
上記のようなポイントを事前に確認して、理想のアートメイクの施術を受けられるクリニック選びをしましょう。なお、クリニックの選び方やアートメイクの資格については下記の記事で詳しくご紹介していますので、よろしければこちらもチェックしてみてください。
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医療アートメイクのクリニック選びは何が重要?見るべきポイント解説
アートメイクに資格は必要?クリニック選びの注意点を解説
アートメイクはこんな人におすすめ
アートメイクは眉の他、アイライン、リップ、ほくろ、ヘアラインなどさまざまな部位に施術が可能です。
- メイクの手間を減らしたい方
- メイクが苦手な方
- よく汗をかく、運動をする機会の多い方
- 素顔に自信を持ちたい方
- 元々眉毛が薄い方
- 唇に血色感を出したい方 など
上記のような悩みのある方や、「こうだったらいいのにな」という希望をお持ちの方は、アートメイクの施術を受けることで、毎日のメイクやオシャレがもっと楽しめるようになるかもしれません。
まとめ
アートメイクにはメリットだけではなくデメリットもあるため、施術について正しく理解したうえで施術を受けることが大切です。
失敗の可能性を減らすためにも、安さで選ぶのではなく、デザイン面や安全面にも目を向けてクリニック選びをしましょう。
デメリットにしっかり注意すれば、「素顔に自信が持てる」「メイク崩れしない」など、アートメイクにはたくさんのメリットがあります。アートメイクの施術を受けようとお考えの方は、ぜひ今回ご紹介した内容を参考にしてみてくださいね。