アイラインのアートメイクはどんなもの?メリットからリスク、クリニックの選び方まで紹介
アートメイク
「アイラインを引かないとメイクが決まらないけど、なかなかうまくできない…」
「アートメイクなら面倒が解決しそうだけど怖い…」
長期間落ちないことで話題のアートメイク。
肌の表皮、深さ0.04〜0.2mm程度の部分に専用の針やマシンで傷をつけ、色素を入れる医療行為です。
最も有名なのは、眉のアートメイクですが、アイラインやリップに施すことも可能です。
ただ、実際に施術を受けるとなると、ちょっと怖いと思う人もいるようです。
実際の施術では、麻酔をするので痛みはほとんど感じませんし、きちんと店を選べば高い技術で施術をしてもらえます。
この記事では、アイラインのアートメイクの基礎知識からメリット・デメリット、クリニックの選び方まで詳しく解説していきます。
アイラインのアートメイクって?
アイラインのアートメイクとは、まつ毛の生え際やまぶたに針を刺して色素を注入する施術であり、取れないメイクのようにアイラインを描く医療行為のことです。
一度、施術してしまえば、1〜3年の間、しっかりした目元を常に維持できます。
目元のメイクが落ちやすい人や目尻のたるみなどでアイラインが引きにくくなった、不器用でアイラインが上手に描けない、などお悩みの方々におすすめです。
どんな施術をして、どんな仕上がりになるの?
では具体的に、どのような施術をして、どのような仕上がりになるのでしょうか。
施術箇所は、瞼(まぶた)のキワ、まつ毛の生え際から外側のアウトライン、内側へのインライン、目尻の跳ね上げ(テール)などへの施術があります。
ただし、施術可能部位はクリニックやサロンによって異なり、例えばグロウクリニックではナチュラルなアウトラインのみの施術を承っています。
自分が利用しようと思っているクリニックでどのような箇所が施術できるのか、事前に確認しておくことが大切です。
アートメイクをすると、メイクをしなくても常にアイラインが引かれているような目元になります。
長らく続くマスク生活で、目元の印象はいつも以上に気になる部分。
常に印象的な目元を維持できるのは、アートメイクの大きなメリットです。
どれくらいの期間もつ?
アートメイクは、個人差はありますが、1〜3年程度もちます。
数年かけて、肌のターンオーバーとともに色素が体外に排出され、薄くなっていく仕組みです。
ただし、色素が自然に抜ける前に除去したい場合には、レーザーや除去液などで消さなければなりません。
その際、手間や時間がかかるだけでなく、傷跡が残るおそれもある点には注意が必要です。
タトゥーとの違いは?
タトゥーと混同されがちなアートメイクですが、その違いはどのようなものなのでしょうか?
アートメイクは、傷口に色素を注入する施術。そのため、タトゥーと同じように見えるかもしれません。
しかし、先ほども述べたように、アートメイクでは皮膚の表皮層(深さ0.04〜0.2mm程度)というごく浅いところに色素を入れる施術です。
タトゥーと異なり、肌のターンオーバーによって、徐々に色が抜けていきます。
一方で、タトゥーの場合、より深い真皮層(深さ2mm程度)へ着色する施術となるため、半永久的に色が残ってしまいます。
アイラインのアートメイクにはどんなデザインがある?
アイラインのアートメイクと言っても、そのデザインはいろいろです。どのようなデザインがあるのか、グロウクリニックのアイラインアートメイクを例に、解説します。
グロウクリニックでのアイラインアートメイク例
グロウクリニックでは、まぶたを閉じた際に見える位置のラインである、アウトラインのみ施術を行っています。
まつげの生え際よりさらに内側の部分のインラインの施術や跳ね上げの施術はありません。
具体的には、まつ毛の隙間を埋め、より自然に濃く見えるようにデザインをします。
その際には、変色の少ない黒を使用し、患者様一人ひとりの目の形に合わせたデザインで仕上げていきます。
そのため、ノーメイク・すっぴんであっても、アイラインが浮いて見える、青黒く変色するなどという心配はありません。
一重や垂れ目でも大丈夫?
目や目元にコンプレックスを抱いている人は意外と多いもの。
特に、一重や垂れ目の場合、目や目元が気になってしまい、アイメイクに力を入れ過ぎてしまい、失敗してしまった…という人も少なくないのではないでしょうか。
メイクをする際にもアイラインを引きづらかったり、にじみやすかったり…そうしたお悩みがある方にこそ、アイラインアートメイクはおすすめなのです。
アイラインアートメイクをすると、顔の印象が良くなるのはもちろん、毎日アイラインを引く手間が省ける、失敗がなくなるというメリットがあります。
カラーのバリエーションは?
グロウクリニックのアイラインアートメイクでは、インクは黒のみを使用し、濃淡で色の濃さを調整しております。
当院ではナチュラルなアートメイクでお客様の自然な美を最大限に引き出すことを目標としております。
そのため、化粧をしていなくとも浮かないような、それでいて自然に目力をアップできるような施術をご提供しております。
メリットとデメリットは?
メリットが多いアートメイクですが、もちろん、デメリットもあります。
ここからは、基本的なメリットとデメリットについて解説します。
メリット
基本的なメリットにはいくつかありますが、大きなメリットとしては、メイクにかかる手間や時間を省けることが挙げられます。
以下、具体的に見ていきましょう。
メイク時間が大幅に短縮できる
アイラインは目元の印象を決定づけるものですので、忙しいときにも欠かせない重要なメイクのひとつです。
そのうえ、目元のメイクは自分で施すのも難しく、線がよれて失敗しがち。
毎日アイラインメイクの手間を短縮できるのは大きなメリットといえます。
また、加齢による目のたるみなどでアイラインが引きづらくなった人などにも、アートメイクはおすすめです。
いつまでも若々しく印象づけることができますし、施術を受けた本人にも、自信を与えます。
目を大きく見せられる
アイラインをうまく引くことができれば、目そのものを大きく見せることができます。
目の大きさや形にコンプレックスがある人は、アイラインのアートメイクをすることで、自分の理想の目元を演出できます。
コロナ禍や冬場など、マスク着用が必要な場合であっても、常に生き生きとした目元が印象づけられるのは大きなメリットといえます。
汗や水でもアイラインメイクがにじまない
普通にアイラインのメイクをした場合、時間が経つとにじんだり崩れたりすることも多く、化粧直しの回数も増えてしまいます。
しかし、アートメイクであれば時間経過でのメイク崩れを気にせず、理想のデザインを常にキープすることができます。
メイク直し用のアイライナーを常備する必要もなくなります。
すっぴんでも大丈夫
アートメイク全般にいえることですが、すっぴんでも常にアイラインを引いているような状態が保てるので、急な用事などでメイクが必要になっても焦らずに済みます。
また、スポーツをするときやプールのときなど、普通はメイクが落ちてしまうようなシーンでも、すっぴんじゃない安心感が得られるのはアートメイクならではの利点です。
デメリット
では、デメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
アイラインに限らず、アートメイク全般にいえるものが多いようです。
以下にて具体的に説明していきます。
施術時に痛みを感じることがある
アイラインアートメイクは、眉に比べ施術箇所の皮膚が薄いため、施術の際には痛みを感じやすい傾向にあります。
とはいえ、基本的に施術の際には麻酔をするため痛みはあまりないとされています。
痛みが心配なときには、必ず医師に相談をし、不安を解消することが大切です。
施術後に腫れやすい
個人差はありますが、施術部位が眉よりも皮膚が薄くなるため、アイラインアートメイク後は、2日〜1週間程度、泣いた後のようにまぶた周辺が赤く腫れることがあります。
場合によっては、目にかゆみが出ることもあります。
もし腫れてしまったときには、その箇所に氷のうを当てる、点眼薬を使うなどして対処しましょう。
その際、施術箇所をむやみに触るのはNGです。
それでも改善しない場合は、早めに医師に相談し、どのように対処するべきかの指示を仰ぐとよいでしょう。
デザインの変更や修正が難しい
アートメイクは表皮への施術とはいえ、色素が定着しています。
そのため、薄くなるまでには1〜3年程度の時間がかかります。
したがって、施術後の大幅なデザイン変更や修正が難しい点はデメリットといえます。
特に、色を濃く入れてしまったあとに、薄く修正するのは難しくなります。
まずは1回目の施術は少し薄めに行い、定着の度合いや顔とのバランスを見たうえで、2回目以降の施術で調整してもらうとよいでしょう。
2回以上の施術が必要
人間の体の仕組みとして、入ってきた異物を排出しようとする働きがあります。
これはアートメイクの染料に対しても同様で、1度目の施術時には排出されやすく、1回の施術では定着しづらいのです。
アートメイクを長期間保ちたいなら、2回以上の施術をして、色素を定着させる必要があります。
すぐに消せない
他の箇所のアートメイクにもいえますが、気に入らないデザインでもすぐに消すことができません。
アートメイクは数年かけて徐々に色が抜けていくといわれており、自発的に消したい場合にはレーザーや除去薬、切開などの施術が必要になります。
それでも、完全に色が抜ける保証はなく、除去手術も手間が大きい点はデメリットと言えます。
アイラインアートメイクがおすすめな人・できない人はどんな人?
メイクの手間がいらない便利なアートメイクなのですが、アートメイクがおすすめな人はどのような人なのでしょうか。
反対に、できない人はどのような人でしょうか。それぞれ紹介します。
こんなお悩みを持つ人におすすめ!
メイクに関して、何かしらの悩みを持っている人は多いもの。
アートメイクの施術を受けることによって、さまざまな悩みを解決できます。
メイクになるべく時間をかけたくない
メイク自体は苦手でなくとも、いちいち毎日メイクをする手間がわずらわしいという人にはおすすめです。
特に忙しい朝などは、アイラインのひと手間だけでも減るのは助かりますよね。
もちろん、メイクに時間をかけたくない人にも向いています。
自分でアイメイクをするのが苦手
予想以上に難しいのが、目元のメイク。
うまくメイクできなくて、アイラインを引くのを止めてしまった人もいるのではないでしょうか。
メイクが苦手で失敗しがち…という人には、失敗することのないアートメイクはおすすめです。
スポーツで汗をかくことが多い
スポーツで汗をかく機会が多かったり、プールや温泉などの利用でメイク崩れが気になったりする人にもおすすめです。
アートメイクは、どれだけ汗をかいても落ちたりにじんだりしないメイクのため、メイク直しの必要もありません。
思う存分、スポーツやプールを楽しめそうです。
加齢によりアイラインが描きにくくなった
加齢のために目元の皮膚が緩んだり、まつ毛が抜けたりすることで、アイラインが描きにくくなった、という人もアートメイクに向いています。
アートメイクは若い人たちに人気…というイメージがあるかもしれませんが、美しさをキープしたい人には、年齢を問わず、誰にでもおすすめです。
花粉症
花粉が飛ぶシーズン、花粉症でアレルギー症状が出る人にもアートメイクはおすすめです。
特にアイラインは、目をこすったり、涙を流したりすることでメイクがにじみがち。
アートメイクであれば、定着後は水でもにじまないので、快適に過ごすことができます。
ただし、花粉症の症状が出る人は、シーズン中の施術はやめた方がよいでしょう。
アートメイクの施術後は、施術箇所の傷口が塞がるまでは触れたり、水に濡らしたりするのは厳禁だからです。
また、アレルギー症状で目をこすったり、涙が出たりすると、施術箇所に雑菌が入ったり色抜けの原因になるため、注意が必要です。
こんな体質の人は施術ができない場合も
おすすめできない人はどのような人なのでしょうか。具体的に確認します。
目元の施術(まぶたの整形・まつ毛のエクステなど)をしたばかり
整形後はその箇所が腫れていたり、傷が塞がっていなかったりなどの理由で、施術ができないことがあります。
まぶたの整形など、目元を切開するような手術をした人は、施術後3ヶ月は空ける必要があります。
もし、施術を受けているのなら、事前のカウンセリングできちんと伝えることが大切です。
目の疾患がある方
ものもらいやニキビなど、施術部位に疾患がある人もNGです。
アートメイクは皮膚に細かな傷をつけてそこに色素を入れる行為ですので、皮膚そのものにすでに傷がある場合、色素が沈着しない、傷が悪化するなどの可能性があります。
施術の希望部位に疾患がある場合には、まずは医師と相談し、施術できるのかを確認してください。
基本的には、施術部位の炎症や赤み、傷を治してから施術を行うことが多いようです。
ただし、重度の疾患の場合には、施術を受けられないケースもあります。
アートメイクのリスクは?失敗したらどうなる?
アートメイクの失敗で起こりうることやリスク、その対処法について解説します。
デザインが思い通りにならない
まず挙げられるのは、施術後のデザインが思い通りにならないケース。
失敗しないためにも信頼のおける施術者に依頼し、カウンセリングからデザインのタイミングで施術者と話し合い、しっかりと下書きをしてもらうことが大切です。
また、例え目尻にアイラインを長く引いたとしても、加齢で目尻が垂れ下がっていくことで、逆に老けて見えてしまうといったケースもります。
また、メイクはトレンドの移り変わりも早いものですので、流行に乗って極端なデザインにするのも。
一度施術を受けたら、その状態が1〜3年続くということを考慮してデザインを決めるようにしましょう。
腫れや傷跡が残る
クリニックでは、医師の指導の下で、施術者が部位の状態を確認しながら慎重にアートメイクを行います。
しかし、施術者の技術が不足していたり、アフターケアが不十分だったりすると、施術部位が化膿したり、傷跡が残ったりする可能性もゼロではありません。
施術後は医師の説明を受け、アフターケアをきちんとすることが大切です。
また、施術部位の腫れが続いたり、痛みを感じたりした場合には、医師に相談するようにして下さい。
施術の後遺症が出るケースがある
施術者の腕が未熟だったり、処置が適切でなかったりする場合、後遺症が残ってしまうケースもないとはいえません。
実際にどのようなものがあるのでしょうか。確認していきましょう。
角膜損傷や内出血する
まぶたは眼球に近い部位なので、施術の際に角膜に傷をつけてしまったり、内出血させてしまったりという失敗例があります。
ドライアイになる
アイラインのアートメイクの施術は、インライン(粘膜のライン)にする方法もあります。
ここには、涙の蒸発を抑える皮脂を分泌する「マイボーム腺」があります。
施術でマイボーム腺に傷がつくことで、炎症が起きたり、マイボーム腺の働きが阻害されたりして、ドライアイになりやすくなります。
こうした後遺症を避けるためにも、医療技術があるクリニック選びが大切です。
また、何かトラブルがあったとき、即座に適切な処置ができる医師が常駐している医療機関で施術を受けるようにしましょう。
失敗しないために!信頼できるお店の選び方を紹介
一度施術を受けると、1〜3年間維持できるアートメイク。
裏を返せば年単位で残り続けるということですので、失敗は避けたいところ。
ここからは、施術を失敗しないための、店舗の選び方を解説します。
クリニックを選ぶ
アートメイクは医療行為であり、施術は医師および医師の指導を受けたスタッフのみが行えるものです。
麻酔も同様に医療行為なので、扱えるのは医師が常駐しているクリニックだけです。
しかし、実際のところは、サロンなどで行われる場合も多いようです。
2006年〜2011年の5年間で国民生活センターに寄せられたアートメイクに関する相談は121件に及び、その95%はサロンなどの医師免許を持っていない施術者によるものでした。
自分の身を守るためにも、麻酔をきちんと打ち、肌トラブルなどにも対応できる医師がいるクリニックを選ぶことが得策です。
過去の実績を見て選ぶ
店舗によっては、クリニックやアーティストの過去のアートメイクの実績や実例を紹介しているところもあります。
理想の各店舗のホームページや、施術者本人のSNSなどで、実績をよく確認しておきましょう。
過去の実績がわかれば、どのような施術が得意なのかを知ることができるため、自分の理想通りのアートメイクを施してくれるアーティスト選びに役立ちます。
グロウクリニックでは700時間以上の研修を終えたアーティストが施術を行う
グロウクリニックでは、5つにも渡る厳しいステップを経て、試験に受かった者のみがアーティストとしてデビューしています。
研修時間は、実に700時間以上。
流行のデザインも勉強したり、外部セミナーへ積極的に参加しながら、クリニック全体で技術向上に取り組んでいます。
グロウクリニックがおすすめするアイラインアートメイクのアーティストは以下です。
![]() ■合田 実里 Misato Gouda |
![]() ■TOMOMI(高橋智美) Tomomi Takahashi |
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対応可能施術:眉(全メニュー)、リップ(全メニュー)、アイライン上下 指名料:22,000円(税込) 得意な施術:上がり眉の方を平行眉にするデザイン、自眉毛が薄い方の施術、明るめカラーに馴染むような施術が得意です |
対応可能施術:眉(全メニュー)、リップ(全メニュー)、アイライン上 指名料:11,000円(税込) 得意な施術:骨格に合ったナチュラル眉、目力アップのデザイン眉、お顔を彩るスマイルリップ |
メッセージ: アートメイクの素晴らしさを感じて頂けるように、お客様ひとりひとりに合ったデザインをご提案させて頂いております。お客様の「綺麗になりたい」のお手伝いが出来るように日々技術向上に努めていきます! |
メッセージ: 「アートメイクをしてよかった‼︎」と感じていただけるよう心を込めて施術いたします。お客様の魅力を最大限に引き出す技術とともに、美容歴10年以上の経験を活かし、心地よい空間を提供させていただきます。 |
どうしてもこの人にやってもらいたい!という希望がある場合には、施術毎に指名料を支払う必要があります。
また、そのときの指名料は、スタッフによって異なります。
グロウクリニックのアイラインアートメイクは上下の2種類を用意
アイラインメイクのメニューは、上下の2種類です。
<アイライン上>
1回分 | ¥45,000(税込) |
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2回分 | ¥90,000(税込) |
リタッチ (3回目以降) |
¥25,000(税込) |
<アイライン下>
1回分 | ¥45,000(税込) |
---|---|
2回分 | ¥90,000(税込) |
リタッチ (3回目以降) |
¥25,000(税込) |
いずれの施術も、まつ毛を自然に濃く見せるアイラインのデザインです。
施術後の経過は?
施術を受けた後は、どのように過ごすとよいのでしょうか。
注意点も含めて、解説していきます。
施術後のダウンタイムについて
施術を受けたことにより生じる赤み、腫れ、内出血、出血、傷、かさぶた、色素沈着などが回復するまでの時間をダウンタイムといいます。
アイラインアートメイクのダウンタイムは、1週間程度です。
個人差はありますが、施術後翌朝に一番腫れが出やすく、数日から1週間程度で腫れは引いていきます。
このような症状が出てしまったときには、必要に応じて清潔な濡れタオルや、ラップや布を巻いた保冷剤で冷やすことが必要です。
また、腫れが眼球に摩擦を与え、多少かゆみが出ることもあります。その際にはドライアイ用の目薬を使うようにします。
施術後は、乾燥予防のため、ワセリンが処方されることもあります。
ただし、脂質性など肌質によっては色落ちの原因になるため、人によってアフターケアの方法は異なります。
施術後に医師からアフターケアについて教えてもらえるので、不安なことはそのときにしっかり聞いておきましょう。
注意点は?
施術後、傷が塞がる前に触ったり、化粧をしたりすると雑菌が入り炎症などを起こす可能性があります。
そのため、目の周りは極力触らず、汚れなどがある場合には清潔な綿棒などを使って拭い去取りましょう。
また、色素の流出の原因になったり、洗顔料によって傷口にダメージをあたえる可能性もあるため、施術当日の洗顔はNGです。
色が定着するまでの最低1週間は、施術箇所を水に濡らすのは避けるべきです。
その他にも、サウナや激しい運動、プールなど、汗や水で施術箇所が濡れる可能性がある行動も控えましょう。
基本的に、新陳代謝が上がる行動はNGです。
医師からも、注意事項として案内はありますので、不明な点がある場合はその場で問い合わせましょう。
以下では、どのような行為がNGになるのか、簡単に表にまとめたものです。
シャワー | 施術当日からOK ※施術箇所には水がかからないよう注意 |
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飲酒 | 施術当日はNG |
施術箇所の化粧 | 施術後1週間程度はNG |
施術箇所をさわる | 施術後1週間程度はNG |
施術箇所の洗顔・クレンジング | 施術後1週間程度はNG ※施術箇所以外は翌日からOK |
入浴(湯船につかる) | 施術後3日程度はNG ※施術箇所には水がかからないよう注意 |
激しい運動・サウナ・海水浴・プール・温泉 | 施術後2週間程度はNG |
日焼け | 施術後2週間程度はNG |
ピーリング作用のある化粧品の使用 | 施術後1ヶ月はNG |
【参考記事】
はじめての方へ「アートメイクの経過」
2回目以降の施術について
アートメイクは、基本的に施術1回きりでは色の定着は不十分です。
そのため、施術を2~3回受ける必要があります。
アイラインは施術後約1ヶ月かけて色が定着するため、施術後1~3ヶ月以内を目安に、2回目の施術を受けるのがおすすめです。
また、完成したアートメイクは、1〜3年もつといわれています。
アイラインアートメイクのQ&A
アイラインのアートメイクにおいて、気になる細かなことをQ&A形式でまとめました。
施術を受ける際の参考にしてください。
アイラインの施術に痛みはある?
アートメイクの施術は基本的に麻酔を使うため、痛みはほとんど感じません。
とはいえ個人差があり、アイラインは皮膚が薄いため、眉よりも痛みを感じやすいとされています。
痛みが心配な場合は事前に医者に相談しましょう。
麻酔を増やすなどの対処をしてもらえます。
術前や術後にエクステはできる?していても大丈夫?
まつ毛のエクステをしたままではアイラインのアートメイクの施術はできないので、外す必要があります。
また、アートメイク後にまつエクをする際には、2週間程度間を空けて行うようにしましょう。
クリニックによっては、期間が異なる場合がありますので、担当の医師に必ず確認してください。
二重整形の手術をしたけど施術は受けられる?
まぶたの整形など、目元の切開系の手術をした人は、3ヶ月は空ける必要があります。
アートメイクの施術後の整形についても、3ヶ月は様子を見るべきです。
施術箇所の炎症や傷の治り具合を見ながら、医師へ相談するとよいでしょう。
施術後にコンタクトは入れても大丈夫?
コンタクトレンズは、施術後3日間は装着を控えてください。
普段からコンタクトレンズを利用している人は、すでに、眼球へ小さな傷があります。
そのため、施術後は、まぶたの上から圧力がかかる可能性があり、小さな傷へ影響を与える可能性があるのです。
施術後にMRIは受けられる?
基本的にはアートメイクをしていても、MRIを受けることは可能です。
その理由としては、日本で使用されている色素は金属成分の含有量が少ないため、検査に影響はないと考えられているからです。
とはいえ、色素によって入っている成分が異なるため、すべての色素に一様に問題がないとも限りません。
MRIを受ける際には、念のため事前に各医療機関に確認をしましょう。
除去する方法は?
アートメイクは、1〜3年で薄くなるとは言われていますが、完全に消えるとは限りません。
もし、施術後に除去したい場合には、レーザーや除去液、切除手術などで色素の沈着を除去する手段があります。
とはいえ、このような行為を行ったとしても、きれいに消えるとは限りません。
場合によっては傷跡が残ったり、まつ毛が生えなくなったりする可能性もあり、肌への負担も大きくなってしまいます。
基本的に、除去手術にはお金や手間がかかりますので、最後の手段と考えるべきでしょう。
アートメイクをする際には、きちんと施術者とデザインをすり合わせ、後悔のないような仕上がりにしましょう。
【関連記事】
アートメイクを除去する4つの方法と注意点。痛みや施術回数は?
この記事のまとめ
アートメイクはどのようなものなのか、メリット・デメリット、向いている人・向いていない人などについて解説してきました。
カウンセリングやアフターフォローが万全のクリニックを探し、納得したうえで施術を受けることが大切です。
改めて、アートメイクに関する重要なポイントを以下にまとめました。
- アートメイクをしておけば、朝の忙しい時間においてメイク時間を短縮できる。
- 目の疾患や傷などがあるときには、医師と相談する。
- 施術後に違和感がある場合には、早めにクリニックに連絡をし、どのようにすれば良いのか、対処方法を確認しておく。
- クリニックのサービスや技術面もよく確認することが必要。
- 除去をするのは手間やお金もかかるので最終手段と考えよう。
アートメイクが可能なクリニックはいくつかありますが、まずは医師に相談し、自分が安心できるクリニックを選んでいきましょう。