リップのアートメイクとは?施術は痛くない?経過やメリット、リスクなどを解説
アートメイク
「リップのアートメイクに興味があるけど、どんな効果があるの?」
「リップアートメイクはどれくらいの期間もつの?」
その最大のメリットは、食事をしても、スポーツで汗をかいても色落ちすることなく、常に発色のいい状態を、2〜3年という長期間キープできることにあります。
マスクに色移りしてメイクが崩れる、といった日常の悩みからも解放され、メイク直しの手間が大幅に省けます。
さらに、その人に合った色や形をデザインすることで、顔全体のバランスが整い、印象が明るくなる効果も。
リップアートメイクのメリットやデメリットについて解説していきます。
検討中の方は、ぜひ参考にしてください!
リップのアートメイクとは?
リップアートメイクとは、唇の皮膚に色素を入れる医療行為のこと。
専用の針やマシンを使って、深さ0.04~0.2mm程度の表皮にわずかな傷をつけ、そこから色素を注入していきます。
洗えば落ちる通常のメイクと異なり、2~3年程度、色素が定着しますので、その間、常に口紅を塗ったような発色を保つことができます。
では具体的にどのような施術なのでしょうか?まずはリップアートメイクの施術内容や効果について、解説していきましょう。
どんな施術をするの?メリットは?
リップのアートメイクでは、まず唇にクリーム状の麻酔薬を塗るなどして表皮麻酔を行い、その上で、唇全体に色を入れていく施術が行われます。
施術では、専用のマシンを使って入れていきます。
このアートメイクによって唇の発色が良くなるのはもちろん、口角が上がっているように見せたり、ハイライトを入れることで、口元に立体感を持たせたりすることができるのです。
その結果、顔全体の印象そのものが大きく変わり、バランスの取れた明るい印象になります。
色の持ちはどれくらい?
では、リップのアートメイクで入れた色は、どれくらいの期間キープすることができるのでしょうか?
個人差もありますが、色持ちの期間はおおよそ2~3年程度で、それ以降は徐々に色素が抜けていきます。
理由は、ターンオーバーといって肌の細胞が、一定の周期で古いものから新しいものへと入れ替わっていくため。
リップのアートメイクでは、表皮層という皮膚の非常に浅い部分に色を入れていくので、このような細胞の新陳代謝によって、色が自然に抜け落ちていくのです。
タトゥーとの違いは?
「傷口に色素を注入する」というと、タトゥーを思い浮かべる人も多いと思いますが、アートメイクとタトゥーはあくまで別物です。
タトゥーの場合、皮膚に入れた色素は半永久的に残りますが、これは皮膚の中でもより深い「真皮層」を着色しているためです。
これに対してアートメイクで色素を入れるのは、表皮層という皮膚のごく浅い部分。このため、肌のターンオーバーによって徐々に色が抜けていくのです。
メリットとデメリットは?
では、リップのアートメイクには、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?具体的に見ていきましょう。
メリット
リップのアートメイクには、メイクに関する日々の悩みや、唇へのコンプレックスを解消してくれる、さまざまなメリットがあります。
色落ちしない
本来、唇に施すメイクは、アイラインなどに比べて落ちやすいのが難点。
アートメイクは唇そのものに色を入れますので、あとはリップを塗るだけで、メイクが完了します。
朝の忙しい時間帯にメイクの手間が省ける上、食事のたびに色が落ちてしまうこともなく、いちいち塗り直す必要もありません。
コップやグラスについた口紅が気になる、といったこともなくなりますし、マスクに色移りしてしまう心配も無用に。
日々のメイクが格段に楽になる上、日常のさまざまな煩わしさから解放されます。
顔の印象が明るくなる
日本人は一般的に、唇の色が暗めなダークリップタイプが多いといわれています。
口紅などで色をつけないと顔全体の印象が暗くなってしまう、といった悩みを抱えている人も少なくありません。
リップアートメイクで用いられる染料は、唇のくすみを取る染料と、色味の染料の2種類。
このため、血色のよい自然なピンク色にすることもできれば、鮮やかな口紅の色に仕上げることも可能です。
しかも、その状態をずっとキープできるのも、アートメイクの魅力。
スポーツで汗を流したとき、あるいはプールに入ったときなど、普段はメイクが落ちてしまうようなシーンでも、リップを塗った状態を保つことができます。
顔全体のバランスを整えることができる
唇は、顔の印象にかかわる重要なパーツです。
リップアートメイクでは、一人ひとりの悩み、そして理想のイメージをカウンセリングで洗い出し、顔のパーツの配置や雰囲気に合わせて唇をデザインしていきます。
そのため、加齢とともに下がってしまった口角なども、自然に上がったように見せる施術が可能。
顔全体のバランスを整えることができ、印象が大きく変わります。
デメリット
メリットが多いリップのアートメイクですが、もしデメリットを挙げるとすれば、どのようなことがあるのでしょうか?
リップ特有のデメリットから、アートメイク全般にいえるものまで解説していきましょう。
他の部位と比べて施術中に痛みを感じやすい
アートメイクはその部位に関わらず、基本的には麻酔を使うので、痛みはほぼないと言われています。
ただし、唇は同じ皮膚でもよりデリケートな粘膜に近い部分。
眉などのパーツと比べても皮膚がより薄く、中にはピリピリとした痛みを感じる人もいます。
クリニックでの施術なら、麻酔の量を調節できますので、不安な人は事前のカウンセリングの際に、医師に相談することをおすすめします。
他の部位と比べて施術後に腫れが出やすい
施術後に腫れが生じやすいのも、皮膚の薄いリップアートメイクならではのデメリットといえるかもしれません。
もちろん、やがて腫れは引いていきますので、心配はいりません。
ダウンタイム(施術による傷が癒えるまでの期間)は、1週間程度を要します。
デザインの変更や修正が難しい
アートメイクは表皮層への施術ですが、浅いとはいえ色素を定着させるものですので、色が抜けるまでには2年程度は必要になります。
このため、施術後の大幅なデザイン変更、修正は難しい点はデメリットといえるでしょう。
特に、色を濃く入れてしまったあとに、薄くすることは困難です。
1回目の施術は、少し薄めに色を入れ、その後の定着の度合いや顔全体のバランスを見ながら、2回目以降の施術で調整していくといいでしょう。
2回以上の施術が必要
アートメイクで皮膚に入れる染料は、体にとってはあくまで異物。
私たちの体には、異物を排除しようとする働きが備わっていますので、アートメイクの染料も、一度の施術ではなかなか定着しません。
特に唇は、ほかの部位に比べて皮膚が薄く、しかも食事や歯磨きなどで日常的に触れることが多いため、せっかく色を入れても退色しやすい部位でもあります。
アートメイクをより美しく仕上げ、長期間にわたって持続させるためには、2回以上の施術を行い、色素をしっかりと定着させる必要があります。
リップのアートメイクにはどんなデザインがある?
リップアートメイクでは、実際にどのように唇をデザインすることができるのでしょうか?
リップアートメイクの実績豊富なグロウクリニックのメニューを例に、紹介していきましょう。
グロウクリニックでのリップアートメイクは2種類
グロウクリニックで行っているリップのアートメイクには以下の2種類のメニューがあります。
- ほんのりとした自然な色づきを可能にする「リップメイク」
- きらきらとした仕上がりの「ジュエリーリップ」
「ジュエリーリップ」は、色だけでなく、ハイライトを入れることによって、より立体的な、ぷっくりとした唇に見せることができます。
<リップメイク>
1回分 | ¥75,000(税込) |
---|---|
2回分 | ¥150,000(税込) |
リタッチ (3回目以降) |
¥55,000(税込) |
<ジュエリーリップ>
1回分 | ¥75,000(税込) |
---|---|
2回分 | ¥150,000(税込) |
リタッチ (3回目以降) |
¥55,000(税込) |
カラーのバリエーションは?
リップのアートメイクで用いられる染料は2種類。
一つは、くすみを取る染料、もう一つは、色を入れる染料です。
「リップメイク」では、この2種類の染料をミックスし、単色で着色していきます。
唇にあまりくすみがない方は、リップメイクがおすすめです。
一方の「ジュエリーリップ」は、くすみ取り用の染料を使った後に、希望の色味の染料を入れ、最後にハイライトを加えていく、という順序で着色していきます。
ジュエリーリップのメリットは、くすみをしっかり除いてからカラーの染料を入れるので、きれいに発色することです。
グロウクリニックで現在人気の色は、コーラルピンク、ピンクベージュ、青みピンク、赤ピンク、ローズ系。
ただし、患者様のもともとの地色によって使用できる色が限られますので、施術前のカウンセリングでしっかり相談することが大切です。
施術に痛みはある? 対策は?
リップのアートメイクをやってみたい!という人が気になるのは、施術時の痛み。
どれくらい痛いのか、対策はあるのか、詳しく見ていきましょう。
麻酔を使うので痛みは軽減される
リップに限らず、アートメイクの施術では基本的に麻酔が使用されるので、痛みは軽減されます。
とはいえ、唇は粘膜に近く、眉などと比べて皮膚も薄いことから、より痛みを感じやすい部位でもあります。
麻酔の効きにも個人差がありますから、痛みを全く感じないとは言い切れません。
また、施術後に腫れが出やすいのも、皮膚の薄いリップ特有のデメリットといえます。
痛みに弱く、施術が不安…という人は、事前のカウンセリングでその旨を医師に伝えましょう。
麻酔を増やすなど、安心して受けられるような対策を講じてくれる場合もあります。
施術前には体調管理をしておこう
痛みの感じ方は、体調にも左右されます。
例えば寝不足だと、痛みを感じやすくなったり、麻酔の効きが悪くなったりしますので、施術を受ける際には体調を万全にして臨みたいものです。
女性の場合には、生理の周期によっても痛みの感じ方に違いが出ることもあります。
生理前や生理中は痛みを感じやすい傾向にあるので、不安な人は、施術日を生理の前後から外すよう調整することをおすすめします。
アートメイクのリスクは?失敗したらどうなる?
リップアートメイクで理想の唇を手に入れるためには、いいことばかりではなく、そのリスクにおいても予め理解しておくことが重要です。
では具体的に、リップのアートメイクで起こりうる失敗例にはどのようなものがあるのでしょうか?
思い通りのデザインにならない
せっかくアートメイクを施したのに、思い通りのデザインにならない…そんなことがあっては困りますよね?
しかし実際のところ、希望していたリップラインやカラーと違った仕上がりになってしまうリスクもないとはいえません。
失敗しないために重要なのは、以下の2点です。
- 施術者のテクニックが確かであり、信頼できること
- 事前のカウンセリングの段階で、その施術者と理想のイメージをしっかりと共有できていること
どのようなデザインがいいのか、施術者とよく話し合い、きちんと下書きをしてもらうことが大切です。
腫れや傷跡が残る
アートメイクは、皮膚にわずかな傷をつけて行う医療行為です。
施術がうまくいかなかったり、アフターケアが不十分だったりすることで、施術したところが化膿したり、傷跡が残ってしまったりする可能性もあります。
失敗を避け、満足のいく結果を得るためにも、「クリニック選び」が最大のポイントだといえるでしょう。
十分な医療の知識と、アートメイクのテクニックがしっかりと備わっていること、そして施術後も個人に合わせてアフターケアを指導してくれるクリニックを選ぶようにしましょう。
1回の施術では色がすぐ抜けてしまう
唇はほかの部位に比べて皮膚が薄く、色素が定着しにくい部位。
たった1度の施術ではなかなか色が定着せず、色素が抜けてしまう事態もしばしば起こります。
これを放置しておくと、唇の色がまだらになってしまうことも。
しっかりと色を定着させるためにも、2回以上の施術を受けることを心がけましょう。
また、施術後に適切なアフターケアを行うことも、発色を安定させる上では欠かせません。
もしも退色してしまった場合、リタッチで色を補う選択肢もありますので、クリニックに相談してみましょう。
失敗しないために!信頼できるお店の選び方を紹介
一度施術を受けたら、2~3年は残るアートメイク。
失敗を避けるためには、どこで施術を受けるのか、お店選びがカギになります。
ではどうやって、信頼できる店舗を探せばいいのでしょうか?
ここでは、失敗しないお店選びのポイントについて詳しく解説していきます。
クリニックを選ぶ
アートメイクはあくまで医療行為ですので、施術ができるのは医師および医師の指導を受けたスタッフに限られています。
麻酔も同様に医療行為ですので、麻酔薬を扱えるのは医師が常駐しているクリニックだけ。
ところが実際には、サロンでアートメイクの施術が行われていることも多く、さまざまなトラブル事例も報告されています。
2006年から2011年の5年間で、国民生活センターに寄せられたアートメイクに関する相談は121件。
施術部位が化膿したり、角膜を傷つけたりなどのトラブルがあったとのことです。
このうち、サロンなどでの医師免許を持っていない施術者によるものが、実に95%を占めています。
クリニックであれば、医師の指導の下で施術が受けられるので、麻酔もしっかりと行うことができますし、万が一、肌トラブルが起きた場合でも、適切に対処してもらえます。
過去の実績を見て選ぶ
店舗によっては、クリニック自体の実績、あるいは個々のアーティスト(施術者)の実績や実例を、ホームページやSNSで紹介しているところもあります。
自分のイメージどおりのアートメイクを施してくれるアーティストを選ぶには、とても役立ちますので、よく探してみましょう。
ここでは例として、グロウクリニックのケースについて紹介します。
施術を行っているのは、世界的なアートメイクアカデミーである「Phi Brows」の実技試験を乗り越えた、高度なテクニックを有するアーティストのみ。
アートメイクの知識学習から、デザイン、施術の実践まで、720~1000時間にもおよぶ研修を受け、その試験に合格した人だけが、アーティストとしてデビューすることができます。
定期的な研修によるスキルアップも行っているため、最新トレンドにも精通したアーティストたちの施術を受けられます。
グロウクリニックがおすすめするリップアートメイクの一部アーティストをご紹介します。
![]() ■合田 実里 Misato Gouda |
|
---|---|
対応可能施術:眉(全メニュー)、リップ(全メニュー)、アイライン上下 指名料:22,000円(税込) 得意な施術:上がり眉の方を平行眉にするデザイン、自眉毛が薄い方の施術、明るめカラーに馴染むような施術が得意です |
対応可能施術:眉(全メニュー)、リップ(全メニュー) 指名料:11,000円(税込) 得意な施術:眉、リップ全般、メンズ眉。明るめカラー、平行デザイン、すっぴんを綺麗に見せる自眉を生かしたナチュラルデザイン |
メッセージ: アートメイクの素晴らしさを感じて頂けるように、お客様ひとりひとりに合ったデザインをご提案させて頂いております。お客様の「綺麗になりたい」のお手伝いが出来るように日々技術向上に努めていきます! |
メッセージ: 大切にしているのは、‟お客様の理想×似合わせ“デザイン。骨格に合わせたお客様だけの黄金比を導き出し、顔の魅力をさらに引き出すアートメイクを作ります。毛並みはとことんナチュラルに、リップ、メンズ眉も得意です! |
![]() ■TOMOMI(高橋智美) Tomomi Takahashi |
|
---|---|
対応可能施術:眉(全メニュー)、リップ(全メニュー)、アイライン上 指名料:11,000円(税込) 得意な施術:骨格に合ったナチュラル眉、目力アップのデザイン眉、お顔を彩るスマイルリップ |
|
メッセージ: 「アートメイクをしてよかった‼︎」と感じていただけるよう心を込めて施術いたします。お客様の魅力を最大限に引き出す技術とともに、美容歴10年以上の経験を活かし、心地よい空間を提供させていただきます。 |
「このアーティストにお願いしたい!」という希望があれば、指名も可能です。
その場合、施術ごとに指名料が発生します(指名料はスタッフにより異なります)。
経過や術後のアフターケアは?
アートメイクの施術後は、皮膚トラブルを起こさないために、アフターケアが重要になります。
ここでは、リップアートメイクの術後の経過と、必要なケアについて説明します。
アフターケアは個人の体質に合わせて行う
施術による傷が癒えるまでに要する期間のことをダウンタイムといいます。
リップアートメイクの場合、ダウンタイムはおおよそ1週間程度です。
この間にアフターケアを適切に行うことで、肌トラブルを防止し、色素の定着を助けます。
基本的に、リップの施術直後にはクーリングを行い、施術箇所が乾燥しないようワセリンを塗布します。
さらに、ヘルペス予防のための抗ヘルペス薬が処方されます。その他、個々の体質に合わせたケアも重要です。
グロウクリニックでは、一人ひとりの体質に合ったアフターケアの方法をていねいにレクチャーしています。
リップアートメイクの施術後の経過
施術を受けた後、どのようなプロセスを経てアートメイクができあがっていくのでしょうか。
ここからは、リップアートメイクの施術後の経過について、具体的に説明していきます。
【施術当日〜施術後3日程度】施術箇所が腫れることがある
リップアートメイクは皮膚の浅いところに傷をつけて色を入れますので、施術直後から数時間は、ヒリヒリとした痛みを感じる人もいます。
また、施術後2~3日は、施術箇所が腫れることもありますが、その際は清潔な布やラップで巻いた保冷剤で
【施術後3日〜1週間程度】皮剥けがある
施術から3日ほどが経過すると、施術箇所の腫れが引いてきます。
そして傷口が治るにつれ、徐々に皮むけが始まります。
このとき、むけてきた皮を無理にはがしてしまうと、色の定着に影響が出てしまいます。
むやみに手で触らずに、自然にむけるのを待つようにしましょう。
唇が乾燥したり、痒みを感じたりする場合もありますが、その際はワセリンなど塗って対処します。
【施術後1〜4週間程度】皮剥けが落ち着き、色が定着する
施術してから1週間ほどが経過すると、皮むけも落ち着いてきます。
それ以降も、腫れや皮むけがおさまらない場合には、必ず医師に相談してください。
また、施術直後はやや濃い色だったものが、傷口が治るのにつれて徐々に薄くなり、落ち着いてきます。
【施術後1〜3ヶ月程度】2回目の施術を受ける
施術してから1ヶ月が過ぎて以降、色が定着していきます。
1ヶ月が過ぎれば、2回目の施術を受けてもOKです。
2回目以降の施術も同様に、1週間程度のダウンタイムを経て、徐々に自然な色合いに落ち着いていきます。
唇の場合、眉などに比べて特に色が定着しにくいため、施術は2回以上行うことが望ましいといえるでしょう。
【施術後2〜3年程度】薄くなるのでリタッチを
個人差はありますが、施術を受けてからおおよそ2年ほどが経過すると、アートメイクで入れた色素が徐々に薄くなってきます。
特に唇は、全体の色が均等に抜けずに、一部が色抜けしてまだらになってしまうことも少なくありません。
その際には、リタッチ(お直し)を受ければきれいな状態に戻すことができます。
リタッチ料金は通常の料金よりも低く設定されている場合が多く、グロウクリニックの場合は、1回分の5~7割の価格で受けることができます。
色が抜けたところに再び色を足したり、描き足したりすることによって、今の自分に合うように整えてくれます。
ダウンタイム期間中の注意点
施術による傷が癒えるまでのダウンタイム期間中に、施術箇所の傷口の悪化や色落ちを招くことのないようにするためには、いくつかの注意点があります。
施術後の皮むけは、1週間ほど続く可能性がありますが、ここで傷口から雑菌が入ると、皮膚トラブルを招く恐れがあり、色抜けの原因にもなりかねません。
大切なのは、皮がむけてもむやみに触らないこと。
食事で口の周りが汚れてしまった場合でも、強くこすって刺激を与えるのはNG。
清潔なガーゼを使い、おさえるように拭き取るようにしましょう。
また、アートメイクの後、特に1回目の施術後は、異物を排出しようとする体の防御反応により、色素が傷口から排出されやすい状態になっています。
施術後の激しい運動、サウナ、湯船への入浴など、汗をかく行為も避けた方がいいでしょう。
<ダウンタイム中に気を付けるべき行動>
シャワー | 施術当日からOK ※施術箇所には水がかからないよう注意 |
---|---|
飲酒 | 施術当日はNG |
施術箇所の化粧 | 施術後1週間程度はNG |
施術箇所をさわる | 施術後1週間程度はNG |
施術箇所の洗顔・クレンジング | 施術後1週間程度はNG ※施術箇所以外は翌日からOK |
入浴(湯船につかる) | 施術後3日程度はNG ※施術箇所には水がかからないよう注意 |
激しい運動・サウナ・海水浴・プール・温泉 | 施術後2週間程度はNG |
日焼け | 施術後2週間程度はNG |
ピーリング作用のある化粧品の使用 | 施術後1ヶ月はNG |
リップのアートメイクをする前に確認しておきたいQ&A
アートメイクの施術を安心して受けるためにも、不安や疑問は予め解消しておきたいものです。
ここからは、リップのアートメイクに関するさまざまな疑問にお答えしていきます。
セルフでアートメイクはできる?
そもそもアートメイクを自分で行うことは可能なのでしょうか?
実際、セルフ用のアートメイクキットがネットなどでも販売されていますが、自分で行うアートメイクは、感染をはじめ、以下のようなリスクを伴います。
- 感染のリスクがある
- 針の深さの調節が難しい
- 失敗しても簡単には消せない
- 万が一、トラブルが生じても、クリニックなら適切な治療が可能
体に傷をつけるものであり、万が一、失敗するリスクを考えると、アートメイクを自分でやるのは避けた方が無難でしょう。
施術後にMRI検査は受けられる?
アートメイク施術後にMRI検査を受けることは可能です。
MRI検査は磁気の力を利用して行う検査です。
もしもアートメイクの色素の中に金属成分が多く含まれていたりすると、電磁波が反応して火傷を引き起こす恐れがあります。
とはいえ、日本のクリニックで使われているアートメイクの色素は、ごく微量の金属成分しか含まれていませんので、基本的には問題はありません。
ただし、色素によって入っている成分は異なりますので、検査がより精密になった場合に、全く反応しないとは言い切れないのも事実。
MRI検査を受ける際には、アートメイクの施術を受けたことを必ず事前に伝え、各医療機関に確認を取ってから受けるようにしてください。
除去する方法は?
リップのアートメイクをやってみたけど、思い通りにいかなかったので除去したい…という人も中にはいることでしょう。
アートメイクは2~3年すれば肌のターンオーバーによって自然に薄くなっていきますが、どうしても待てない場合には、以下の方法で除去することもできます。
- レーザー除去
- 除去液の利用
- 切除手術
- 色素を注入し直す
いずれの方法も、時間と手間を要する割にはすべての色素を完全に除去できるとは限らない上、肌にダメージを与えてしまうなどの大きなリスクを伴います。
クリニック選びは、こういったリスクを負わないためにも非常に大切。
信頼できるところはどこか、各クリニックの施術例などを参考に、よく検討してみてください。
【関連記事】
アートメイクを除去する4つの方法と注意点。痛みや施術回数は?
海外でのアートメイクについて
海外に行けば、日本よりも安価にアートメイクができる場合もあります。
とはいえ、異なる言語圏では、自分のイメージを正確に伝えるのは難しく、「できあがってみたらデザインが想定と大きく違ってしまった」なんてことにもなりかねません。
国が違えば当然、メイクのトレンドや美しさの基準が違ってきますので、その辺りも考慮に入れる必要があります。
何より、海外だと使用されるアートメイクの染料が本当に安全なものかどうか、事前に確認することができません。
もしも粗悪な染料を使われてしまったら、それこそMRI検査が受けられなくなったり、アレルギー反応を引き起こすリスクもあります。
しかも、こうした失敗に気づくのはたいてい帰国後。
修正するためにわざわざ施術した国を再訪するくらいなら、他院でも国内のクリニックを訪れた方がよいでしょう。
その際、他院での修正は、通常のリタッチと比べて割高という点に注意する必要があります。
この記事のまとめ
ここまで、リップのアートメイクの経過やメリット・デメリットなどについて説明してきました。
押さえておきたい最も大切なポイントは、以下の通りです。
- 色落ちせず、常に発色のよい唇をキープできる
- ダウンタイムは約1週間。約1ヶ月で色が定着
- 2回以上の施術を受けることで、色が長持ちする
- 色持ちは個人差もあるが2年ほど。以降は徐々に抜けていく
- アートメイクはあくまで医療行為。施術はクリニックで
- 眉などと比べて痛みが出やすいが、麻酔が使える
- 失敗しないコツは、信頼できるクリニック選び
日々のメイクの悩みや、唇へのコンプレックスから解放してくれる、リップのアートメイク。
理想のイメージをかたちにするためにも、信頼できるクリニック選びは重要。
実績や実例を参考にしながら、自分に合うクリニックをチョイスしましょう!