専用の針とインクを使って、皮膚に色素を注入することで落ちないメイクをつくる、アートメイク。

アートメイクは1回だけではなく、2〜3回ほど施術を受けることで完成させますが、なぜ複数回の施術が必要なのか疑問をおもちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?

この記事では、アートメイクは完成までに2〜3回ほど施術を受ける必要がある理由や、2回目の施術を受けるタイミングなどについて詳しく解説していきます。

また、アートメイクの色もちをよくするポイントもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

アートメイクは2~3回施術を受ける必要がある理由

アートメイクは、1回目の施術の後しばらく期間を置いて、2回目、3回目の施術をおこないます。

クリニックによっても推奨している回数は異なりますが、少なくとも2回は施術を受けるのがおすすめです。なかには、2回以上のセットでのみ治療を受け付けているクリニックもあります。

ここからは、アートメイクは複数回施術を受ける必要がある理由について見ていきましょう。

人間の体の機能で色素が排除されるため

人間の身体には、「体の中に入ろうとしてくる異物を排除する機能」が備わっています。初めてアートメイクを受ける方の場合、1回目の施術で注入した色素は異物と見なされてしまい、この機能によって排除されやすい傾向にあります。

2回目以降の施術になると、すでに一度体の中に入ってきたことのある物質であるため、1回目ほどは排除されません。

複数回施術を受けることで、排除されてしまった色素を補うことができます。

色を定着させるため

アートメイクで色素を入れるのは、表皮層まで。タトゥーの場合は表皮層よりもさらに深い真皮層まで色素を注入するため色素が半永久的に残りますが、アートメイクの場合は肌のターンオーバーによって色が少しずつ排出され、薄くなっていきます。

1回の施術では表皮層になかなか色が定着しないため、複数回施術をおこない、色の定着を促す必要があるのです。

ただし、傷がまだ回復しないうちに施術をおこなっても色素はうまく定着しません。傷がしっかり回復してからの方が色素が皮膚にとどまりやすくなるため、一定期間を空けて施術を受けるようにしましょう。

デザインを微調整して理想の仕上がりにするため

1回目の施術でベースをつくり、2回目や3回目の施術でデザインを微調整するということも複数回施術の目的のひとつです。

アートメイクで注入した色素は人間の体がもっている排除機能や、肌のターンオーバーによって抜けていきますが、抜け方には個人差があります。
「アートメイクはある程度色が抜けるからと1回目で濃い色を入れたのに、思っていた以上に色が抜けなかった…」ということになっては、望んでいた仕上がりにならなくなってしまいます。

アートメイクの色素は時間の経過によって薄くなっていきますが、すぐに消したいと思っても消すことはできません。どうしてもすぐに消したい場合は除去施術を受けなければならず、費用もかかり、肌に大きなダメージを受けることになります。

一人ひとり異なる色の抜け方、色の残り方などを見ながら段階を分けて施術していくことで、失敗を防ぎつつ理想のデザインを追求していくことができます。

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変色や色が薄くなる場合があるため

現代のアートメイクでは変色しにくい色素(インク)が使われており、昔のように大きく変色することは少ないものの、薄くなる過程で変色したように見えるケースや、まれに変色が起こるケースもあります。

もしも変色が起こった場合でも、残った色を補う補色となる色を2回目以降の施術で足すことで、きれいな発色になるよう色みを調整することができます。

アートメイクの2回目の施術を受けるタイミングはいつ?

アートメイクの2回目の施術を受けるタイミングはクリニックによっても異なりますが、1ヶ月ほど空けてからというところが多いようです。

グロウクリニックでも、最低1ヶ月以上は期間を空けていただき、施術部位がしっかり回復してから2回目の施術にお越しいただいています。1ヶ月以上〜3ヶ月以内を目安に考えてスケジュールを組むのがおすすめです。

アートメイクが完成するまでは、色が抜けた部分はメイクでカバーするようにしましょう。

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アートメイクの2回目でメニュー変更・修正しても大丈夫?

なかには、アートメイクの仕上がりが理想と違い、修正やメニュー変更などを考えている方もいらっしゃるかもしれません。

もしも仕上がりに満足していない場合や、失敗してしまったかもしれないと考えている場合は、2回目の施術を受ける前にクリニックに相談してみましょう。もとのクリニックでまた施術を受けるのは抵抗があるという場合は、他のクリニックのカウンセリングで相談してみるのもひとつの方法です。

また、アートメイクの施術の技法にはさまざまなものがありますが、クリニックによってはメニュー変更が可能な場合もあります。

グロウクリニックでも、「1回目を4Dストローク、2回目を3Gブロウズにしたい」などの変更が可能です。

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アートメイクの色もちを良くするポイント

せっかく入れたアートメイク。可能なかぎり、色をきれいに長もちさせたいですよね。

アートメイクの色は、いくつかのポイントを押さえることで定着を良くし、長もちさせることができます。ここからはアートメイクの色もちを良くするポイントをご紹介します。

施術後1週間はアフターケアをしっかりおこなう

アートメイクは、針を使って皮膚に傷をつくり、そこに色素を注入するという施術です。施術部位は傷口と同じで、とてもデリケートな状態になっています。

施術後1週間のダウンタイム中は色素が排出されやすいため、この期間中は丁寧なアフターケアを心掛けましょう。

また、施術部位はしばらくするとかさぶたになり、色が濃く見えることがあります。かさぶたは無理に剝がすと一緒に色が抜けてしまったり、皮膚が傷ついてしまったりする可能性があるため、無理に剝がさず自然に取れてくるのを待ちましょう。

新陳代謝の上がる行動を避ける

アートメイクの持続期間は平均して2〜3年ほどで、肌のターンオーバーによって少しずつ色が薄くなっていきます。

サウナや入浴、激しいスポーツなど血流が良くなる行動は新陳代謝を活発にするため、少なくとも施術後1週間は避けるようにしましょう。

ただし、肌のターンオーバーが乱れると肌荒れ・肌トラブルの原因になるため、ターンオーバーを遅らせるのではなく「ターンオーバーを整える」と考えておくといいですよ。

ピーリングやピーリング効果のある化粧品を避ける

ピーリングは肌のターンオーバーを早める効果があるため、アートメイクの施術日の前後1ヶ月は控えるようにするのがおすすめです。

その他、ピーリング効果のある化粧品の使用も避けるようにしましょう。しばらくしてからピーリングをおこなう場合でも、施術部位は避けるなどの工夫をすることで持続期間を少しでも長くすることができます。

紫外線・乾燥など外部刺激を避ける

紫外線や乾燥、かく、触るなどの刺激を受けすぎると、アートメイクが変色したり、退色したりする原因になります。

特に、紫外線は要注意。紫外線によって血流が良くなることで色素が流出しやすくなる、乾燥しやすくなってかゆみが出るなどの可能性が考えられるため、帽子や日傘などで紫外線対策をおこないましょう。

技術力の高いクリニックで施術を受ける

アートメイクの色の定着やもちは、施術者の技術力によっても変わってきます。

格安・激安などの安さを売りにしているクリニックの場合は、練習中のスタッフが施術を担当することも多いようなので、注意が必要です。

施術を受ける前にホームページなどで症例写真や口コミなどをチェックし、高い技術力をもったクリニックで施術を受けるようにしましょう。

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まとめ

自分が理想とする仕上がりのアートメイクにするためにも、施術は1回だけではなく2〜3回ほど受けることが大切です。

肌の状態や仕上がりの希望などは一人ひとり異なるため、1回目でベースをつくり、2回目以降で細かく微調整をおこなっていくことで、まるで自分の眉毛のような自然な仕上がりを追求しやすくなります。

アートメイクは一度入れたらすぐに消すことはできないため、理想の仕上がりにすることがとても重要です。失敗を避け、納得できるデザインにするためにも複数回の施術でていねいに仕上げましょう。