アートメイクがすぐ消えた!薄くなる理由や色を定着させるコツ・施術間隔を解説
アートメイク
アートメイクは、汗や水ではもちろん、クレンジングをしても落ちないため、きれいな状態を長く保つことができるのが魅力の施術です。
しかし、なかには施術後に「アートメイクがすぐに消えてしまった!」と驚いた経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
アートメイクがすぐに消えてしまうのには、いくつかの理由が考えられます。
この記事では、アートメイクがすぐに消えてしまったときに考えられる理由や、アートメイクで入れた色素の持続期間、アートメイクの色を定着させるコツなどについてご紹介します。
アートメイクがすぐ消えた! 考えられる理由
「アートメイクがすぐに消えてしまった!」そんなときは、以下のような理由が考えられます。
アートメイクは2回以上が基本! 1回目は色が抜けやすい
アートメイクが初めてという方の場合、1回目の施術では色が抜けやすい傾向にあります。
これは、人間の体には体内に入ってきた異物を排除しようとする作用があり、1回目の施術で入れた色素は異物と判断され排除されやすいため。
2回目以降は、一度体に入ってきたことのある物質であるため、1回目ほどは体も拒否反応を示しません。
アートメイクは、2〜3回の施術を受けるのが基本です。クリニックのなかには2回セットからのみ施術をおこなっているところもあります。
複数回施術の目的1:デザインを調整するため
アートメイクが基本的に2回以上の施術をおこなうのは、1回目でベースを入れて2回目でデザインの細かな調整をするという目的もあります。
1回目の施術でどの程度色が抜けるか、残るかは人によっても異なるため、最初から濃い色を入れると思った以上に色が落ちず、濃すぎると感じることも。このような失敗を防ぐためにもデザイン調整が大切です。
複数回施術の目的2:インクを定着させるため
また、インクをきれいに定着させることも、複数回施術をおこなう目的のひとつ。
上記で挙げた人間の体の異物排除の働きのほか、肌のターンオーバーや外部刺激などもあり、1回だけの施術で色をきれいに定着させるのが難しいことがあります。
もしも色が1回目の施術できれいに定着しなかった場合でも、2回目の施術でその部分を補うことができます。
アフターケアが適切ではなかった
アートメイクの施術後は保湿や、過ごし方に気をつけるなどアフターケアが大切です。
アフターケアのやり方が適切でないと、色が消えてしまう、薄くなるなどの原因となることも。
アフターケアのポイントや、アートメイクの色を定着させ長持ちさせるためのコツは記事の後半でご紹介していますので、ぜひあわせてチェックしてみてください。
施術者の技術力不足で失敗してしまった
そのほかにも、アートメイク施術者の技術力不足による失敗の可能性も考えられます。
格安・激安など安さを売りにしているクリニックの場合、十分な技術力をもたない施術者が施術をおこなうケースもあるようです。
また、アートメイクは医療行為であり施術には医師免許もしくは看護師免許が必要ですが、無資格の施術者が施術をおこなう違法サロンも存在しているため、注意しましょう。
アートメイクは一度入れたら簡単に消えず、長持ちするものだからこそ、安さではなく希望のデザインや仕上がりを重視することが大切です。
アートメイクで入れた色素の持続期間は?
アートメイクで入れた色素のもちには個人差もありますが、肌のターンオーバーによって少しずつ薄くなり、平均2〜3年ほどで消えていきます。
アートメイクとタトゥーの大きな違いは、色を入れる肌の層の深さ。アートメイクでは、表皮層に色を入れます。
タトゥーの場合は表皮層よりも深い層である真皮層まで針を刺すため色は半永久的に残りますが、加齢によって目元や顔の形が変わったときや、自分のメイクの好みが変わったときにも変えることができず、後悔してしまう可能性も。
アートメイクであれば、少しずつ薄くなっていくので、リタッチ(メンテナンス)によって修正することもできます。
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アートメイク施術後の経過について
アートメイク施術後のダウンタイムは、眉(アイブロウ)・リップ・アイライン・ほくろ・ヘアラインなど入れる部位によっても異なりますが、1週間ほどが目安です。
ここからは、ダウンタイム中に現れる症状や経過についてご紹介します。
施術後のダウンタイム中に現れる症状や経過
アートメイク施術後のダウンタイム中に現れる症状には、赤みや腫れ、かさぶたなどがあります。
個人差がありますが、以下で経過をご紹介します。
- 施術直後:施術後は赤み・腫れが出ることがある
- 翌日〜3日目:傷が治ってくる。眉毛の色が一時的に濃く見えることも
- 4、5日目:かさぶたができはじめ、かゆみが出ることもある
- 1週間後:かさぶたが自然に剝れ落ちてくる
アートメイクの施術で使用する色素(インク)には微量の金属(酸化鉄)が含まれているため、まれなケースですがアレルギー反応を起こすこともあります。
もしもアレルギー反応と考えられる症状を感じたら、早めにクリニックに相談しましょう。
アートメイクで2回目の施術を受けるタイミングはいつ?
気になる2回目の施術のタイミングについてですが、アートメイクの施術後は肌がとてもデリケートな状態になっています。
そのため、2回目の施術はすぐにではなく、1ヶ月ほどの期間を空けてから受けるのがいいでしょう。
1ヶ月ほど期間を空ければ、ターンオーバーによってどの程度色が落ちたのかも把握できます。
アートメイクの色を定着させる・失敗しない5つのコツ
ここからは、アートメイクの色を定着させる・失敗しないためのコツをご紹介します。アートメイクを長持ちさせるためにも、ぜひ参考にしてみてください。
アフターケアをしっかりおこなう
アートメイクでは、ダウンタイム中にアフターケアをしっかりおこなうことが大切です。色を定着させ長持ちさせたい場合は、ていねいにアフターケアをおこないましょう。
以下は、アフターケアのポイントです。
- 施術部位を濡らさない
- 施術部位を優しく洗って汚れを落とす
- 処方された軟こうで施術部位を保護する
- かさぶたは無理に剝さず自然に剝れ落ちるのを待つ
施術当日は施術部位を洗ったり濡らしたりするのはNGですが、洗顔がOKになってからは汗や傷口からの浸出液を洗い流して、雑菌を繁殖させないようにしましょう。
また、施術部位が乾燥するとかゆみやひび割れの原因になるため、軟こうで施術部位をしっかり保護してあげると、乾燥や雑菌から守ることができます。
代謝を上げる行動を避ける
アートメイクは、肌のターンオーバーによって薄くなっていきます。
施術後1週間ほどは激しい運動・入浴・サウナなど代謝を上げる行動を避けるようにすることで、色のもちを良くすることにつながります。
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施術部位のピーリングを避ける
ピーリングは肌のターンオーバー周期を早める効果があるため、ピーリングやピーリング効果のある化粧品はアートメイク施術日の前後1ヶ月は使用しないようにしましょう。
それ以降でピーリングをおこなう場合でも、施術部位は避けるのがおすすめです。
紫外線対策をおこなう
紫外線などの外部刺激を受けると、アートメイクで入れた色素が変色してしまったり、色あせたりする原因になります。
紫外線は体内にとどまる性質があるため、施術前後だけではなく2週間ほど前から対策をおこなっておくのがおすすめです。
また、施術後も日傘や帽子などでしっかり紫外線対策をしましょう。
クリニックの症例写真をチェックする
アートメイクの失敗は「すぐ消える」などのほかにも「まだらになってしまった」「左右非対称になった」「伝えたデザインとかけ離れた仕上がりになった」などがあります。
自分の理想とするイメージの仕上がりにするためには、クリニックの症例写真をチェックするのがおすすめです。
症例写真を見れば施術者の技術力がわかり、症例数が多ければ経験も豊富であると判断できます。
また、症例写真を見て好みのデザインがあれば、その写真を見せて「こんな仕上がりにしたい」と伝えることで施術者と明確なイメージを共有しやすくなります。
なりたいイメージがきちんと伝えきれていないことも失敗の原因になるため、症例写真や芸能人・モデルの写真など、理想の仕上がりが伝わるようにするといいですよ。
アートメイクをすぐ消したい場合は?
アートメイクは一度入れると、すぐに消すことはできません。どうしてもすぐに消したい場合は除去施術を受けるという方法もありますが、1回では除去しきれないこともあり、費用もかかります。
また、除去施術は肌へのダメージが大きくなることもデメリット。
「すぐに消えてしまった」「失敗したからすぐに消したい」など、アートメイクの失敗を避けるためにも、理想の仕上がりを追求できる技術力の高いクリニックで施術を受けるようにしましょう。
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まとめ
アートメイクは1回だけではなく、2回以上の施術で完成します。
1回目の施術では体の異物排除機能によって色が定着しにくい傾向がありますが、2回目の施術で色を定着させたり、デザインを調整するため心配はいりません。
ただし、施術者の技術力不足によって「アートメイクがすぐ消えた!」というケースもあります。このような失敗を防ぐためには、症例数が豊富で、技術力と知識があるクリニックで施術を受けることが大切です。
グロウクリニックでは、施術者は720時間以上もの研修を積み、技術試験に合格しなければデビューできません。その他、クリニック全体で技術向上に取り組んでいるため、長く気に入るアートメイクを入れたいという方はぜひお気軽にお問い合わせください。